まさか
今頃になって
カセットテープを
50本ぐらい買うとは。

たまげますねぇ。


わたしは
いわゆるバンドを
27歳のときに始めたのだけれど
そっから
遡ること2年

25歳のとき、
付き合っていた彼女と別れ、
そもそも東京に来たのも彼女と暮らすためだったりもしたので

わたしはテキメンに
すこぶる空っぽになり

なにをしたらいいか
わからなくなったわけですよね。

覚えてますか。


ちょうどその頃ですよ

夜ねむれなくなってたその頃。

夜のうつろな散歩で井の頭公園を
発見して

「あ、そんなに遠くないね、公園」

と知り

やること
やれることないので
井の頭公園のベンチで
ちっさいギターで
歌を作り始めたわけですよな

(なつかしいねえ)

部屋にひとりでいると
ちっとも集中できないのに
ベンチにすわって
小声で口ずさむと
なんと
歌が
わたしにも
つかまえることが
できるようなのだった。

そんな具合に

持ち歩けるテレコ(テープレコーダー)や

家のダブルラジカセを駆使して

カセットテープの音源を作っていって

数少ない友達に聞かせて

それで
のめり込んで

てるてる坊主かなにかのように

曲とテープを
次から次にこしらえたのでした。

壮絶に

なかなか

どんどん作って

「すげえぞ!」

と思いながらも

暮らしが
あいかわらず
好転もしないし
愛にも 溢れたりしないので

なおさら

じゃあもっと作るしかねえよな…しょうがねえな…

みたいな日々が続きました。

それが
バンドにまで
つながって

奮闘しつつも
ヘロヘロになり
おなじみの解散に至るわけなんだけどもね。

(まあ、解散するまでの間にあたらしい彼女できたりふられたりで、それもありボロボロになってるわけだよね)

まあ

いまとそんなに変わらないね。

むー。


気持ちは
ずっと追われてましたねえ。

「今の今、才能なかったら意味ないじゃないの」
みたいな気持ちで

こう

新曲が良くないなら
存在価値ないような
なーんか

そういう
ずっと
いわゆる焦燥感ね

あって。

あと
バイト生活、
抜け出したかったからなあ。

そういう気持ちで
バイトをやっていたらば

いい曲もあったんだけれど

くたくたのヘロヘロに
なりましたわけですな。


ふむ。

そんな
バンドが終わってから
もう4、5年?
5、6年?
経ちます。

まあ

そこまで安定した仕事じゃないけど
ヘルパーをやっておりますわね。


それで

抜け出そうとは
そんなにしてないけども

まあ

マシになりたいし
成長ね、したいね
と思いつつも

なんだい?

やっぱり

「どういう音楽をやりたいかなあ」

けっきょく
ずっと
思っているわけなのだったねぇ。








こんなところで
あなたと
再会するなんて。


クローゼットの扉の向こう

半開きのダンボールのなかで


あなたはあいかわらず
眠りつづけていたのでしたね。










旅行です。

言わば秘湯めぐりです。

あと乗っていいものに乗ったりするのも楽しいです。

それと
路地を歩いたり部屋に入れてもらったり思い出話の断片をこっそり見せてもらうことなどです。

旅先なのによそ行きじゃない顔を見たくて出かけたりするのです。

醍醐味よね。

月に数回出かけます。

湯・入り放題
乗り物・乗り放題
うわのそら・なり放題
です。

わたしの場合は
観光地も行かないし、
お祭りにも参加しません。

会ったことならない古い友達を訪ねたりもします。

お金は一貫してあまりないのですが、
優雅な旅ばかりしています。

うほうほ。


あれなんですよ。


置き換えてみました。

去年のおわりころ井の頭に越してきてから、
思春期顔負けの、
上京したての青年顔負けの、
なかなかのペースでどんどん聴いています音楽。

なおかつ恋多き乙女顔負けに、気が済むまで追い掛けてみるったらありません。でも気が済むころにはまた別の追い掛けて聴いてみたいテーマが浮かび上がってるんですなあここのところ。

いろんな場所で録音された演奏であり、時代も様々だったりします。

こちらの気持ちや体調で場所や時代や演奏者や歌を選びます。

それで
以前とは違って響いたり、その多くは更に馴染んだりすることによって新たな発見もあり、実際驚くほど素晴らしく感じることも多いんですなあ。

ここんところ心にスペースをなんとか作れているおかげで
うまく響きます。

これは旅みたいなもんだなあ

思えたらば

なんか
それだけで

少々うっとりしましてね。

それでこう

ついつい

ずいぶん優雅なふうに置き換えてしまったもんなのでした。

戯れをお許しくださいませ。