「なんにもやりたいことがないときがあるなあ」
自由な時間がある日に。
よく眠ったのに。
目が覚めたのに。
なんにもわからない、とくに元気でもない、
そしてゆっくり
落ちてくる夜のように
むなしい気持ちの霧に包まれたりして。
と
いう、
そういう時間が
ちょっとイヤだなあ、
みなさんは
どうやって
くらしてるんだ?
なんてことを
ぼんやり思いながら
わたくし
その時、
仕事中、
歯医者さんの待合室にて、
待っていたのです。
待機していたのですね。
ぼんやり思いながらね。
そしたら
歯医者さんの
ガラス製の
自動ドア越しに
外の通りが見えていて、
素朴な広くない路地で。
そこをガタイのいいTシャツ短パンの
兄ちゃんが通りすぎる。
(思うでもなく)
兄ちゃんはとくにおしゃれってかんじでもないな、あんまりモテたりもしないかなあ?
なんて余計な詮索をしたうえ、
(深く考えず)
なんか鍛えてるかんじなのか胸板厚いかんじなんやねぇ
とか
わたくし
ぼんやり思ったと同時くらいに、
兄ちゃんは
(なんつうの?)
自分の胸筋のあたりをななめに見下ろしつつ、
Tシャツの上から、なんか、
筋肉の硬さだか盛り上がりを確認するように、
自分で触れてまして、
ほんで
そんとき
口元が
兄ちゃん、
満足気に笑みがこぼれていたのね。
なんか
ちょっと
あ!
と思った。
単純すぎるけど、
(『筋肉ニヤリ』には共感してないんだけども)
やっぱり
なんかに
夢中になったり
入れ込んでると
(それがどんなアレでも、自分にとってアレならば)
それだけで
笑みがこぼれたり
すんだったなあ
と
すんなり
思うわたし、
そうさ
やけに素直なのさ。
なんかね。
なんかね。
とか
思ったんだす。
(なにこの終わり方!)
いいの。
おやすみなさい。