『ジョゼと虎と魚たち』
という映画(フロム日本)がありまして。
その映画の中で
主人公のジョゼ(日本人・池脇千鶴)は
近所のゴミ捨て場から
おばあさん(というよりばあちゃん)が大量に拾ってきた本を熟読している(彼女は普段家から出してもらえないし、暮らしはとても質素である)のだが
そのなかで
ひときわ愛読しているのが
サガンの
『一年ののち』
であります。
『ジョゼ』という
名前だって
その
サガンの本に登場する人物の名前で、
つまり
ばあちゃんに
「あたしをジョゼと呼んでくれ」
と頼んだ
だけのことであるようなのです。
そして
ジョゼは
『一年ののち』に
どうやら続編が
あるらしいことを
知っていて
それを
手に入れて
読むことを熱望しています。
☆ ☆ ☆ ☆
そんでその続編は
『すばらしい雲』
という(すばらしい)タイトルです。
ふむ。
まあ
とにかく。
そんなわけで、
いつからか
わたしは
この(映画の)物語とつながりたくって
(ちなみにサントラはくるりが担当)
古本屋めぐりをして
『すばらしい雲』の単行本を買ったり、
近所のレンタル屋の中古文庫本の棚で100円で『一年ののち』を見つけたりしたわけだけども、
(いずれの文庫本も現在絶版)
それでも
(家にはもう、あるんですけど)
なんとなく
ブックオフでは
サガンの
『一年ののち』と
『すばらしい雲』
をまだ探してしまいます。
(ブックオフだと無防備に安いのです)
そしてまあ、
サガンのその小説の内容自体は
わたしはそんなに気に入ったりもしていないのですけどねぇ……。
ふうむ。
それでも
つながりたいかんじだけがあるのです。
なんでしょう?
………
しるし、
のつもり
なのかね。
まあ、
それは
単純に
事実であります。
無力な事実。
たとえば!
『すばらしい雲』
って名前のバンドを
組もうぜ!
と
誰かに呼びかけたくなる衝動もなくはない。
メンバーを募集中だと
ここで
言ってみないこともない。
それはきっと
愉快なバンドになるにちがいない。
にぎやかなバンドになるにちがいない。
(きみはあたまの中でどんな音楽を鳴らしたのだろう?)