東海大静岡翔洋の永井真滉(まひろ)が1日に7種目に出場・・・陸上高校総体中部地区大会 / スポーツ報知 2021/4/30
◆陸上 高校総体中部地区大会(29日・草薙総合運動場陸上競技場
2年ぶりの全国総体に向けた地区大会が開幕した。女子七種競技に出場した永井真滉(まひろ、東海大静岡翔洋2年)が、100メートル障害と走り幅跳びにもエントリー。異例の同日に3種目をこなしながら、100メートル障害で優勝、走り幅跳びで2位の好成績を上げた。30日は七種競技の2日目で2冠に挑む。
最後の競技は、七種の200メートルだった。降りしきる雨の中、永井が最後の力を振り絞った。「いつもより疲れたけど、楽しかったです」。この日誰よりも、躍動したタフネスガールが充実感を漂わせた。
まさに、出ずっぱりだ。2日かけて7種目を行う混成競技だけでもハードだが、100メートル障害と走り幅跳びにも出場。午前10時に、七種の100メートル障害でスタートを切ると、同10時半には走り幅跳びに出場して1本だけ跳んで、七種の走り高跳びへ移動。終わると、今度は、走り幅の上位8人の決勝で1本だけ跳んだ。
午後には、100メートル障害予選を手始めに、七種の砲丸投げで3投。100メートル障害の決勝を走って、最後は七種の200メートルを走った。「ご飯を食べる時間もありませんでした」。初体験のスーパー強行軍を振り返った。
得意の100メートル障害はただ一人14秒台で優勝した。幅跳びではベストの5メートル44に及ばず、5メートル05センチで2位。「高跳びと平行してやっていたので、助走が修正できなかった」。しかも、他の決勝進出選手が6本跳ぶところ永井は2本だけ。それでも、「優勝したかった」と、肩を落とした。
30日は七種競技の3種目が残っている。「単独種目は相手はライバルという意識だけど、混成競技はみんなで一体感があるから好き」。最大の目標でもある七種競技での全国出場に向かって、永井が2日目に向かう。(塩沢武士)
◆永井 真滉(ながい・まひろ)2004年8月3日、静岡市生まれ。西奈南小3年の時に、陸上を始めた。東海大静岡翔洋中から高校に進学。中3の時には、100メートル障害で全国中学に出場した。168センチ。
◆永井の1日開始時間 種目 記録
10:00 七種100メートル障害 14秒83
10:30 走り幅跳び1本目 5メートル05
10:50 七種走り高跳び 1メートル41
※11:30 走り幅跳び6本目 5メートル02
12:20 100メートル障害予選 15秒32
13:00 七種砲丸投げ 6メートル17
13:50 100メートル障害決勝 14秒99
15:10 七種200メートル 28秒38
2日目
9:30 七種走り幅跳び ?
12:00 七種やり投げ ?
15:20 七種800メートル ?
※決勝の6本目を跳んだ時間