斎藤さんはケチだった。

かなりの収入があり好きに使えるお金もあるのは知っていた。
子供達は私立の幼稚園。
家族旅行は年2回海外に1週間ほど滞在。
着ているスーツ、シャツは全てオーダーメイドだしネクタイもお高いものばかり。
私服も全てブランドだった。


でも…見栄を張らない人だったのか?
とりあえずお泊まりはビジネスホテルが殆ど。しかもトイレとお風呂が同じ所にあるユニットバス(^^;
だから部屋も狭いしベッドも狭い。。。

最初の頃はホテル代も少し出していた
でも途中から『ありがとう』といって払わないようにした。
食事は美味しそうな店をセレクトして入っていた、それなりの値段の時もあれば普通に安いランチの時もあった。
私がお金を少し出して斎藤さんが、受けとるときもあったし
『要らないよ〜しゅりちゃんと一緒に食べられるだけでいいんだよ』
なんて言ってくれるときもあった。

私が望んでいた付き合いとは…
ちょっと違っていた。

でもそんなことは大したことなくて…
ビジネスホテルでもどこでも
その瞬間斎藤さんが私だけを愛しく抱いてくれるならどこでも良かった。

斎藤さんと別れる少し前から…
『ビジネスホテル』が私の中で嫌になってきていた。
それを伝えたこともあった…
『せめてトイレとお風呂が別がいいな〜』と。
斎藤さんは
『そうだよね、わかったよ』と言ってくれていた。

そして別れる別れないの話し合いの時に
『もう、ビジネスホテルに泊まるのだけはやめて!!』と、強い口調で言ってしまった。

今になり…
なんてちっぽけなことを口に出してしまったのか、、、と後悔している。

斎藤さんといられるならどこだっていいのに、私は何を求めて一緒にいたのかな…。

気持ちが変わってしまっていたのは
斎藤さんではなくて私自身だったのかもしれない。