縄文最古の土器を出土した I 遺跡から II 遺跡へと向かう。 

 

 

大平山元 II 遺跡は、大平集落の鎮守さま、八幡宮の境内にある。

1977・78年、青森県立郷土館によって発掘調査され、三時期の石器群が確認された。また、1989年の蟹田町教育委員会の発掘調査では、多量の旧石器時代の石器が出土した。青森県内における旧石器時代の重要な遺跡(外ヶ浜町教育委員会)

 

 

八幡宮境内での発掘調査。左奥に赤い鳥居が見える。

 

 

拝殿横あたりの東西トレンチ(TR1)。

 

 

↑東西トレンチの写真に写る赤い屋根の家屋が右奥に見える。埋め戻して元に戻しているので発掘調査、II 遺跡の痕跡などは見つけられなかった。

 

 

八幡さま本殿のすぐ後ろに津軽線が通っている。訪問当時は土砂災害のためで不通、外ヶ浜駅までの折り返しとのこと。ふるさと資料館のおねえさん「今は、自家用車(バイク)もしくはバスツアーでの見学のみですね」とのこと。線路の後方にIII遺跡。

 

 

 

大平山元 II 遺跡で発見された異なる三時期の石器群。

 

時代の新しい方から ①神子柴・長者原石器群、② 細石刃石器群(湧別技法)、③ 有樋尖頭器。その更に下位で黒曜石片を確認している。

 

 

 

狩猟具石器の変遷;台形 ⇒ ナイフ器 ⇒ 尖頭器(有樋尖頭器)⇒ 細石刃(湧別技法)。V0.0 2018/5/6 横浜歴史研究会 宮下元氏の資料から拝借。

 

 

① 細石刃石器群(湧別技法

 

 

 

 

② 有樋尖頭器

 

 

 

③ 黒曜石 ; 原産地は種々の分析で西津軽郡深浦町産であることが確認されている。

 

 

 

 

 

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外ヶ浜町大山ふるさと資料館

9時開館と同時に入館。ところが、その直後に17名程のシニアを中心としたバスツアー客がドッと来館。小さな展示室はたちまち見学者であふれ、密な状態に。 資料館の方が説明をはじめるも、おじいさん「トイレはどこだ?!」など阿鼻叫喚の様(^^;)  縄文に思いをはせて見学する雰囲気では到底なく、しばらく廊下でやり過ごす。 団体客が去った後の静かな館でゆっくりじっくり縄文に思いをはせて見学した。

 

 

大平山元遺跡のキャラクター『むーもん』のマイバッグ。資料館でもらった。ありがとう(^-^)

 

 

宇鉄遺跡(縄文晩期)などの遺物も展示してある。 象嵌土器をはじめて知った(必見!)。