プロ野球が開幕でーす!
WBCロスを慰めてもらうかのように、
幼少から野球バカになるキッカケでもあった
読売ジャイアンツの開幕チケットを手に入れて、
昨日、東京ドームしてきちゃいました。

まず、何しろ、
パツパツで満員なんですよね。
コロナの渦が激しい時には無観客で試合してたよなぁとか、
渦が緩んだ時には5000人とかに制限してやってたよなぁとか、
(あー、戻ったなぁ。)
ってじんわりとした感慨をかき消すような
大声援がカラダに響く空間で、
マスクをしてても眩しすぎる売り子さんが注いでくれるビールをやりながら
楽しませてもらいました。

楽しんだと言えば楽しんだんです。
しかし、
しかしながら、
(ムカつく。。)
って試合だったんです。
応援するジャイアンツが大差でボロ負けしたわけではなく、
試合は先制されての僅差の展開で
(にゃー、、負けちゃう。。)
って序盤から中盤を過ぎた先の終盤で、
(ムウォーーー!!!)
って素敵な逆転劇に魅せられてタオルぶん回して
(これで、勝ったな!)
と確信に近い自信で球場のジャイアンツファンが見守る最終回、
(え?)
(マジ。。)
(ぅっそ。。)
(なになに、ヤダヤダ。)
とあれよあれよと逆転され、
相手のドラゴンズファンの怒号のようにも聴こえちゃう大応援の中で、
ゲームセット。

ドラゴンズの選手のヒーローインタビューを聴き終えることなく
座席から立ち上がる時の腰の重いこと。。
なんとか立ち上がった時の膝が痛いこと。。^^;
ある意味では楽しめた試合だったのですけど、
それだけに、まー、残念な負け方。。
ビールで心地よくなってジャイアンツの一員になっちゃってるオッサンも選手と同じように
(ムカつく。。)
って感情が湧いちゃって。。
そんな複雑な開幕戦でした。

試合後は一緒に観に行った友人と
球場近くの居酒屋で反省会するわけです。
売れない芸人が松本人志の笑いを論評してダメ出しするかのようにして、
酔っ払いの元高校球児の52歳の2人が、
誰がどうの、あそこはこうだ、なんであそこで、
みたいな不毛すぎる議論をするわけで、
まるでバカの真骨頂なわけです(^^)
でも、
これが楽しかったりするんですよね、
ムカつくし、悔し過ぎたけど、
こうじゃねぇのか?
あぁじゃねぇのか?
ってのが、ファンの特権で楽しい。

そんなこんなで数杯飲んだところで思いもよらず
「ラストオーダーです」
なんて声を店員さんにかけられて時計を確認すると11時半。
終電の時間を確認して、
最後のひと会話を楽しむ算段がつけられたのは残り10分程度。
シメのウーロンハイをごくごくやりながらで、
会話をまとめようとして発したワタシのフレーズが、

「オレも来週の月曜日に開幕だぜ。」
酔っ払ってるんで、確信はないんですけど、多分って感覚ですけど、
「だぜ。」
って言ったはず(^^)


開幕するんです。
いよいよ明後日から。
数年と続いた学生生活から社会人生活というんでしょうか、
第二の人生の開幕なんですよね。
内心では
(だぜ。)
って感覚ではなく、
(だな。)
って自分から自分に囁く感じで、
(だね。)
って自分が頷く感じ。

勝負って、
負けるとムカつきますね。
野球とか、
スポーツとか。
エラーとかミスとかすると自分にムカつく。
三振したらムカつく。
逆転タイムリーを打たれたらムカつく。
試合に負けたらムカつく。
でも、それは、
1試合だけの話で、
1打席の話で、
1つの事象のことで。
まさか、
人生の勝負なんてことであるはずがなく、
人生を豊かに生きてく上での、
小さな小さな事象でしかない。

でもでも、スポーツは、
その1つの事象の勝ちと負けの積み重ねで1試合の勝ちと負けがあって、
1年通して優勝という勝ち方が得られる。
こうして
(勝ちたい)
という欲が自分を前に進める推進力になる。
で、
スポーツだから、
勝つ人がいれば負ける人がいて。
勝つ場面があれば負ける場面がある。
だから、
負けるんですよね。
負けちゃう場面は必ずある。
その逆は、
100%勝てる法則も方法も存在なんかしない。
昨日の原監督の采配に関して、
オッサン2人が発する
(たられば)の検証の方法なんてない。
勝負はわからない。
結果はわからない。
だから、
楽しい。

4月3日からヘルスキーパーとして働くワタシには、
4月3日にも勝負があって、
4月という単位でも勝負があって、
1年という単位でも勝負があって、
時に勝ったり、
時に負けたり、
そういう勝負の実感が得られる試合にするのは、
自分の考え方次第なんだろうって。
(ムカつく。。)
って野球を通して感じたワタシの感情が
社会人に戻るワタシに対して、
助言してくれてる。
そんな気がしたんですよね。

(試合だぜ。)
って、
(だな。)
って、
(だね。)
って。

(試合だぜ。)
って言い切れない感覚の中に、
生きてる間に自分の人生に勝負が決するなんてことは、
ないなって思うからでもあって。
スポーツのように試合を楽しみたい。
時に負けても、
(勝ちたい)として自分を磨き
時に勝って、
誰かと喜びを分かち合いたい。

視覚障害者として、
鍼灸マッサージ師として、
新しい試合が開幕する。
だから、
昨日の酔っ払いのワタナベさんが言うように、

「オレも来週の月曜日に開幕だぜ。」

今日はシラフですけど(^^)
そんな心持ちで、
開幕前の土日を過ごしております。