昨日はかかりつけの大学病院で眼科の定期診察。
2週間に1度って頻度で診てもらってるのですが、
順調ってなことで何よりでした。

ワタシの主治医なんですけど、
ワタシはとっても合うって思ってて、
年齢も近くて同世代って感じなので、
アホな会話もチラリとできる関係でもあって、
合うなって思えるんです。

良いなって思えるところは、
丁寧なんです。
とても。

患者の話を良く聴いてくれて、
ちょっとした質問なんかにも丁寧に説明してくれて
その説明がわかりやすい。
ぶっきらぼうそうな一面は常に正直だからで、
なんでも正直に伝えてくれてる感じが
安心感ってのを生んでる感じがします。

だから、
一人一人の診察が長いんですよね。
だから、
待つんです。
大学病院あるあるな話ではありますけど、
予約の時間に行っても数時間待つのは当たり前。

それが当たり前だから、
長い付き合いの患者は慣れてるから
イライラしたりなんかしないわけです。

昨日、
そんな慣れきってベテラン感のあるワタシの後ろに座ってたおじさん。
(おじさんと思われる男の人)
まー、イライラしてんすよ。
まー、フガフガしてました。
この病院でいろんな待ち人イライラ人を見たり感じたりしてきましたけど、
ダントツのチャンピオン。

まずは舌打ちからでした。
「チッ」って。
で、ため息、
「ハァー」って。
で、抑揚効かせた重厚感のあるため息、
や、うめき声みたいなやつ、
「ゥアァーー」って。
で、チラチラと強弱と緩急をつけた舌打ちでつなぎながら、
「ったく。」
って言葉責め。

凄いんですよ。
音量もなかなかデカけりゃ、
その頻度っていうか回数っていうか、
舌打ち、ため息、うめき声、独り言ってのをランダムに1時間くらい。
ずっと。

はじめは、
(ここで舌打ちきたか。)
(きた!うめき2連続。)
(「なっんなんだよ。」は初だな。)
とかって遊んでた。
そんなワタシのココロん中を見透したかのように、
攻撃は止みませんでした。

わかるのはわかるんですよ。
慣れてない人がそんだけ待たされればイライラすんのわかる。
この後に用事とか入れてたら、
そのことが気になってしょうがない。
そんな経験がワタシにもあるから
ま、わかるんですけど
(そ、そんなに言う?)
(で、その音量で言う?)
(い、いまのは漏れてんじゃなくて滑舌良すぎないか?)
(それ聞かされてんの先生じゃなくてオレだから。)
(ん?オレに言ってんの?)
(あれ?オレ?)
とかって自虐的な妄想にまで発展させられちゃうくらいに
フカフガしてるんです。

もうね、
気になってしょうがない。
(気にすんな。)
(気にすんな。)
(気にすんな。)
って頭で考えるわけです。
おじさんのせいでイライラし始めてる自分を、
ガバって正面から抱きしめるようにして、
(気にすんな。)
(気にすんな。)
(気にすんな。)
って耳元で囁くように自分で自分を嗜める。

でも、ダメなんですよね。
イライラしちゃうんです。
(おじさんさ、)
(うるさいよ。)
(1位だよ。チャンピオンだよ。)
(あー、うっせー!うっせー!)
(うっせーわ!!)
(あなたが思うより健康です。)
ってAdoっちゃったりして辛辣になり始める。
そうなったら今度は背中をボーン!って叩いて、
(そうだ!)
(そうだ!)
(そうだ!)
って自分を後押しする自分が出てくる。

もうこうなるとですね、
そのジジイがウザい
や、
そのおじさんがウザいんじゃなくて、
自分がウザくなってきちゃうわけです。
(関係のないジジイにどんだけ惑わされてんだよ。)
(どうでもイイでしょ?)
(なにをそんなにイライラしてんの?)
って。

でも、ダメですね。
まー、イライラしました(^^)

そのおじさん、
後ろに座ってましたからね、
振り返ってもいないからどんな見た目なのかもわからないし、
もう完全にどうでも良い
無関係の人。

でも、そんな無関係の人の言葉や態度に
こんなにも関係しちゃうんだなって。
音量だけならそんなにうるさくなかったかもしれないんです。
隣で喋ってたご夫婦の方が、
音量的にはうるさかったかもしれない。
だけど、
ワタシに関係してくる熱量を食べ物のカロリーに換算するなら、
もやし山盛り食うのと、
豚の背脂をグラスでクピクピ飲むのとを比べるくらいに違う。
もやしは山盛り食えるけど、
グラス一杯の背脂チョク飲みは出来ない、
多分吐いちゃう。
意味わかりませんが、、

言葉って無関係の人にでも、
どんだけ影響すんのかって。
や、
無関係だからこそ影響するのかなって。
ネット空間の中でリアルでは人に影響を与えられない人が、
無関係だからこそで影響を与えることが出来ることを知った人たちが、
人を傷つけることを言うのかな?
とか。

(ったく。)
(仕方のねージジイだな。)
ってめちゃめちゃ思ったけど、
言ったりはしなかったし、
言えないかなって。
リアルではそのおじさんに影響を与えなかったワタシは、
それをネット空間のブログに書いてる。
なんか複雑ですけど、
人のフリ見て我がフリなおせ。
ってことで言えば、
おじさんであるワタシは
無関係のおじさんに教えてもらったかなって、
思ってみたり。

大学病院の眼科の先生。
診察を待ってフガフガしてる人。
そのフガフガにイライラしてるワタシ。
みんなおじさん。

その時々や状況や背景で、
いろいろですね。