ワタシちゃんとここでは報告してなかったかもですが、

大学の夏休み中であった8月から毎週日曜日に仕事をしてます。

自宅から近いJR武蔵野線の「吉川美南」駅すぐの

アクアイグニスってお風呂屋さんの一室を借りて

「マッサージと鍼のセラピー」なんてことでやってるんです。

 

昨日、そこでなかなかに感慨深い方を施術しました。

その人のカラダに触れたのは約30年ぶり。

いろいろと感じちゃったり考えちゃったりさせられました。

 

その人、

すんごく太ってるんです。

ワタシにとっては恩師みたいな人なんですけど、

言葉を選ばずにその人の見た目を表現するなら、

「愛嬌たっぷりの本物のデブ」って感じ。

なんてヒドイ言い方をしちゃいましたが、

それも許してくれるワタシの「先生」です。

「先生」って呼んでます。

 

ワタシが20歳くらいのころです。

退職するまで約30年間世話になった会社に入ったばかりのころ、

まだリラクゼーションなんて表現が世にないころ、

いわゆる無資格マッサージ師と言われちゃうころです。

その先生は、

イタイケなワタシにマッサージを教えてくれただけでなく、

チャントした会社人としてのふるまいとか、

フシダラなこともイロイロ教えてくれたりな人で

共に働いたその会社は今じゃ業界最大手の会社ですけど

30年前なんてのは吹けばスッとぶような小さな会社でしたから、

上司って感じだったり、先輩って感じというか、

夜のアニキって感じだったりもで、

メチャメチャ働いて、メチャメチャ遊んで、

同志って感じが近い人でありました。

ただ、そん時から見た目は

「愛嬌たっぷりの本物のデブ」で。

ワタシにイロイロを教えてくれた数年後にその会社を辞めて

ライバル会社にいたこともあったので、

残って幹部なんぞになってたワタシは

体面上その人と会うってこともなく数十年が過ぎて、

ワタシが次の人生を歩み始めた数年前に再会したんですよね。

ワタシにとって「先生」であることが変わるわけもなく、

先生の方はカラダまで30年前を再現するかのように

愛嬌たっぷりに太ってやがりました(笑)

 

先生は見た目そのまんまの病をちゃんと抱えてるんですよね。

いわゆる生活習慣病ってのを見た目どおりに患ってる。

患ってるんです。

チャント。。

で、思うわけです。

 

(痩せなきゃダメだよ。先生。。)って。

 

思うんですけど、言わなかったんです。

もうちょっと健康状態を聴いてからにしようと思って問診続けました。

したらもう、、出てくる、出てくる。。

で、思うわけです。

 

(痩せなきゃダメだよ。先生。。。)

って句読点増える感じで思う。

 

そしたら言うんです。

言ったのは先生の方でした。

 

「食事制限はしないよっ!」

って。

愛嬌ほとばしるようにたっぷりの笑顔で言い放つんですよ。

どう思います?

ったく。

までも、どう思います?って質問なら

(ばかっ!チャント痩せろ。てか死ぬぞ。)

(てかコテって死ねればいいけど、死ねずに苦しむよ。)

って思いますよね。

ん。

ワタシもそう思いました。

思ったんですけどね。

言いませんでした。

 

言えなかったというよりは確信的に言わなかったんです。

(オレくらいは言わなくて良いな。)

って思ったんです。

なんなら、

「ですよね。」

「食いたいもん我慢しまくってストレス溜めてもね。」

って。

このフレーズは確信的なんかじゃなくて、

ちょっとした間【ま】を嫌ってポロっと出たフレーズ。

後押しする必要まではなかったかなって思ったリはするんですけど、

(ま、いいか。)

とも思ったり。

 

(ま、いいか。)

って思うのの反対にあるやり方を想像するなら

ワタシは問診しながら涙流したりしちゃって、

「先生、、考え直してください。し、しんじゃったら、、」

とかって。

力技で説得しようとするみたいなやつ。

 

(これ、ないな。)

ってこのブログを書きながらつくづく思っちゃうんですよね。

 

これの正解なんかはわかんないし、ないのかもしれませんね。

ただ、

不正解があるとしたら、

人を診ずに病を診ることだけに囚われると、

ありきたりなアドバイスを言うこと伝えることだけで

役割を果たしたかのような治療ってのは、

(違うんだろうな。)

って。

 

感じたり、考えたり。

 

30年経ってっもイロイロと教えてくれる、

変な先生です。

健康ってなんなんだだろう?

治療ってなんなんだろう?

幸福ってなんなんだろう?

久々に先生から課題が提起されたような

楽しい施術でした。