風化させたくない



以前の続報ですね。

時効が過ぎているので勝訴は出来ない、けどもこの社会に、性虐待の時効撤廃を訴えたい、性虐待とはこういう被害だと言うことを、行政機関も含めて社会に対して訴えたいとのことで、あの紀藤弁護士と裁判を彼女は行うようですね。

その書類の記入は…フラッシュバックをしながらなので、とてつもない…辛い…ことだろうと…
でも、その手を動かし心を動かすのは、未来に向けて『性虐待を無くしたい!』という『子供たちを守りたい!』という希望や願いが本物だから…そこからだったり、弟さんや…ご主人や義母さんやお子さんたち…何よりも彼女がここまで生きてきた命の力なんだと思いました。

不安障害…PTSD…適応障害…
私なんかでも、様々に症状があり…
自分が子育てをしていて余計に…なぜ母はあんなことを私に…子供に対してすることが出来たのだろう?父はなんで?…と…
そして、自分もそんなことをしてしまう血を引いているのだよな…子供たちは大丈夫なのだろうか?と、辛く変な気持ちを感じることが多々ある。

私は…まだ、自分の被害を整理出来ていない。
まだ…思い出せないことが沢山あるし
当たり前過ぎて…何に傷ついていたのか?それが…たぶん、私の発達特性とも相まって…分かりにくくて自覚しにくいまんまに…体と心がボロボロだったりしてこうなってしまっていて…

そもそも私の発達特性は…私の人生の足を引っ張るどころか、私の道標のような宝物のように感じることが多い…その特性があったから私はたぶん、兄弟の中でも一番…やられたのだと思うし、嫌われてしまうし、いじめがいがあったのだとは思うんです。

でも、私は自分がそんなだからなのかなぁ〜?人に対してそんなことを思わない。

だから、なかなか自分のことについて良くわからないまんまに傷ついているのだけども。

性被害ってのは、私は全く無いと思っていたけども。それでも、不快なこと嫌なこと…自分だったらやらないこと、夫がもし同じことを娘に対してしたら、私は確実に離婚するよなって…そんな非常識な経験は実はある。

思い出したくもなくて…オエッとなるほど嫌な経験だけども、世間的には昔はそんなことよくあった程度のことなんだけども…。たぶん。

父は私の、第二次成長期の娘の体の変化を…
私はよく台所で茶碗を洗ったりしていると、父にケツを触られた。

本当に嫌で気持ち悪いものでした。

父は、全くそんな変なつもりはなかったと思う。
けども、いつも…いいケツだって言いながら…触られたのは
私は嫌で。

今、考えたら…そんな父親はダメ。
ダメなんだか、なんであの時は…よく分からなかったのだろう?


もし私の夫が、娘に対してそんなことを言うのも、娘のシリを触るもの…それこそ離婚レベルで私なら許さない…

許さないというか…そんなことが娘に対して口から出てくるとか、思い浮かぶような人は私はパートナーに選ばない。

最近、そう思った。だから書いてみるのだけど、どうにもオエッとなる。

父はそんなつもりはなかったのに、私はとても嫌だったということは…もしかして私がおかしいのか?いやいや…でも…と…ぐるぐると頭をめぐってオエッとなる。

父が私にそんなことを言い出すようになってから、私は父が近づいてくるのとか後ろを通り過ぎる時とか…振り返って『やめてよ!』といい、睨みつけていたし…
ってことは、しょっちゅうだったってことです。

こう…文字にしていても、とても恥ずかしいです。ただ、意識していたのは私だけってことなのかと思うとそれもまた気持ちの悪いことです。

父には、母だけを見ていて欲しかった。
そんなことを私に言ったりやったりするから…余計に母は私にへんなライバル意識を向けて、酷い言葉を言ったりぶっ叩いたり…暗黒の毎日だったんだと思う。

シリを触られたくらいって思うかもしれない…というか、私自身もその程度で嫌だとか傷ついたなんて思っていいとは思ってなくて…
だから傷ついた部分に目を向けられなくて、喉が腫れるような気持ちになりながら今こおして文字にしてるのだけど。

父親と性ってもんが結びつくってこと
父から私の体について『いい』とか言われること…

本当に…言い表せられないほどの気持ち悪さを私の心身にもたらしました。

父親はそんなつもりはなかったとわかるのだけども。それでも…です。

だって…いいケツだっていうあの言葉は、どういう意味でしょうか?胸は言われたか触れられたか?は覚えてません。無かったと思います。

とにかく、思春期の頃にそう言って触られる娘の気持ちは…最悪でした。

子供として、愛情と受け止めれば良かったのでしょうか?
でも、私はあの当時はそうは受け取れなかったです。

私の気持ちを親なら尊重して欲しかったです。

性的な成長を、父親から『いい』という表現で触れられるのは…本当に気持ちの悪いものでした。


私を大人扱いして、勝手に意見を決めつけて虐待し続けた母も
何故か私に対してだけ、デリカシーの無かった父も…私をなんだと思っていたのか?私には…分かりません。

私に対してだけ、法律も世間の目も気にしなくなる両親でした…

私は、酷い虐待を受けたなんて言えるほどには
酷い被害は受けていないにもかかわらず…

酷い虐待を受けた人たちよりも、酷い症状が出てしまっているようでいて…情けないと感じてしまうこともあります…

たぶん、感覚過敏があったり…そんな自分を理解してもらった経験が、ほんの少しでも救いが…子供の頃から無くて…まともに話を聞いてもらったことすらないために、また…頭も悪く言語化できないためにアウトプットができなくて…心身の限界が他の人よりも大袈裟に出てしまうという…恥ずかしい自分なんだろうと思っています。

訳が分からないと言うのが本音だし
治るどころか年々悪化しているから
その部分に対して、全く希望が持てていないのも確かです。


でも、彼女の…裁判に対して、未来に対して自分を動かし生きようとする姿を見ていると

私も、未来の虐待サバイバーを一人でも減らしたいという…虐待をする母親を一人でも減らしたいという…そういう未来に向けてなら、この体の症状を持ってでも…周りに多大な理解を求めてでも…なにか自分の人生と並行して取り組みたいなと…そんなふうにも感じました。

私の、不運だったり不幸だったりする話なんて…誰も聞きたくないし、世の中にそんな人が居るなんて知りたくないような微妙な立ち位置の…なんの取り柄もない中途半端な私だけども…

どんな支援も引っかからない…大したこともない…
それでもね…割と辛い、まともに歩けない…
そんな人生に落ちて、血胸は人に迷惑ばかりかけることになるんですよ。

だから、そんな人もなにか…例えばそういう人同士で慰め合うでもいいと思います

少しだけでもこの社会を、端っこでも
接点を持たせてもらいたい。
あとのほとんどの時間は、自分に籠るのだけど、ほんの少しでも接点をさ。



社会だろうが家庭だろうが
他人だろうが身内だろうが
ダメなことはダメ
子供は親のおもちゃでは無いし
一人一人の人間には、きちんと人権があるって事
親であってもそれを侵害してはならないということ…

自分の息子でも、尊重すべき男性だし
自分の娘でも、尊重すべき女性なんだということ…

妻でも夫でもです。

家族というのは、侵害してもよい牢獄な訳では無い。

自由な世界でも、互いを尊重し合って理解しようと努めて…やっと共にいるにすぎない儚いもので脆いものであるというふうに、大切にしなければならないというふうに、考えを改めて行かなければならないと私は思います。

それが、当たり前なんだってことを
当たり前に思っていいし、伝えて求めてもいいということ。

居ない方がマシな関係は、家族の本当の関係では無いということ。

私は頭がおかしいからまだ、家族を捨てた罪悪感は少ない方だと思うけども…
それでも、こんなに辛くて大変な思いをしていて、逃げられない症状に襲われていて…

だから、…何か私に出来ることがあるならば、無くしたいですね…こんな思いをする子供や人を一人でも。

それに人生の全てを掛けるつもりは無いけども
それをしなくては、心身ともに病みは深まるばかりでダメなんだってこともわかってきていて

私の、天然のまんまのこのエネルギーは
未来のために使うことできっと、自分の人生にも還元されるような気がしますブルー音符