仕事から帰宅すると
高確率でクッキーが焼いてある

卒業式の日や修業式…離任式…と、帰宅が早い日が多くなるこの季節…
毎回、仕事は休めないので、留守番の長女に帰宅後の末っ子をお願いしています。

末っ子は学童保育も無理だが、放課後デイも手帳がないので利用できない…
三年生になると、前回よりも検査を正確に行うことが出来るだろうから、診断と手帳を貰いに行って、放課後になんとか支援を受けられるようにしなければと思ってます。

長女も高校に入ると忙しくなるだろうし
かと言って、末っ子にはまだ一人で留守番は厳しい。(火事が怖い。熱中症やなんかも。)




先日、仕事中に救急車を見かけた…
なんか、嫌な予感がしていた

けど、帰宅しても子供たちは何も言ってこないのでご近所では無いと思ってた。

けども、夕方にピンポンが鳴って…
見たことの無い女性が立っていた

まゆみさんですよね、いつも母がお世話になっています。

と、ミセバヤの奥さんの娘さんでした

そこから、私はもう半分おかしくて
ずっとお会いしたいと思いつつも、どう思われているのだろう?とか…すごく気にして、娘さんが奥さんの家にいる時にはお邪魔しないように気をつけていたし
それは、一昨年に亡くなった長女さんが奥さんと二人で住んでいた時もそうしてきたから、妹さん夫妻に対しても、不器用なのはわかっているし余計な配慮かもしれないけども、できるだけ家族水入らずの時間を邪魔しないようにしていました。

そうしていることによって、留守を狙って来る悪党と思われても良いと(笑)
とにかく、こんな私が誰かと関わることによって平穏な家庭に心配や迷惑をかけたくない気持ちがあって…今まで会えずにいて

遠慮するのが一番下手くそで、かえって面倒くさいのはわかるのだけど…どうしたら自然か?どうしたら悪気がないことを理解してもらえるだろうとか…
単純に、お庭のお花を通じてというのも
私の年齢では信じ難い人もいると思うので…

とにかく…いつも空回りしていて…

奥さんによく言われるのは「遠慮は大嫌いよ」という言葉なんだけど、それでもいくらなんでも…娘さん達やお孫さんを差し置いて…日常茶飯事に馴れ馴れしくするのは、ダメだろうと思って…

結局いつも、ぎこちなくなっていたり
上がってお茶にしましょうと言われても、半身だけを自宅にねじ込むだけで精一杯の時もあった(笑)

旦那さんと長女さんに線香をあげるべきか?
あげさせてくださいと頼んでもいいのか?
それもまたよく考えてしまうのだけど
パッと見ても宗派は分からない中で…それを聞くのもなぁとか、考えすぎて…いつもタイミングを逃し…

奥さんがおしゃべりしながらお茶を台所に取りに行ってる間に、仏壇ではなくて何故か茶の間の真ん中から庭を見て「いつもお世話になっています」と、お辞儀している。

旦那さんと長女さんに会ったことは無いのだけど、絶対に奥さんの近くにいて…そして絶対に私の家族のことをも見守ってくれていると思っていて…

だって絶対におかしいもの
何故かいつも私が絶望の縁に居るタイミングで
『お茶しに来てよ〜』と電話が鳴るのだもの…

絶対に糸電話が繋がっていると真面目に思っている…

話はそれましたが、奥さんが入院中なんです。

順調なら二週間後に退院して来られるとのこと。
妹さんの前で、私はまぁ…話が止まらなくなってしまって…いつもはもっとまともに話せるのに、考えるクッションを失ってしまって後から自己嫌悪に陥るのだけど…数日経った今も陥っているからブログに整理しようとしているのだけども…

結果として、妹さん(奥さんの娘さん)は私のことを怪しいとかではなくて本当に素直に思ってくださっていて…

奥さんが退院したあとのことも、私はできる限り、他人だけど他人のできる中でのことになるけども、お節介でも…
と頑張って伝えたつもりです。

そりゃ奥さんの娘さんなんだもん…
素晴らしい人なんだよなって…
これからは、もう少し自然に関わろうと思いました。

きっと、順調に回復して戻ってくる。
以前と同じように庭にも出られるはず
だけど、私は草取りくらいしか出来ないから
庭木の手入れや花の手入れくらいしか出来ないから、それくらいは…やりたいと思う。

邪魔にならないように!!
絶対に、この世界にある平和な家庭の邪魔だけはしたくない。私のダメなところを伝染させるようなことをしたくない。余計なことを言って不快な思いもさせたくない。

大丈夫、元気になって帰ってくるような
「ぜーんぜん大丈夫だったのよ」って言う奥さんの姿しか思い浮かばないもの。

家族であっても退院まで面会は出来ないそうです…まだそんなことやってんのか…
奥さんも娘さんも…どれだけ心細いだろう…

顔はなかなか覚えられないことはきちんと伝えて、娘さんの名前だけをメモさせてもらいました。

母は、まゆみさんを娘のように思っているんですよって、笑って言ってくれました。
そこに嫉妬心なんて微塵も感じなかった。嘘では無い言葉に…私の気持ちがホッとした…

奥さんもいつも私がほっとする言葉を掛けてくれる。
それは、私の気持ちを先回りしている訳では無い…正直に確信を持って伝えてくれる誠実さなんだと私は思う。
娘さんも、同じだ。


別れ際、また何かあったら連絡しますねと言ってくれました。

お姉さんを亡くされて、お母さんが倒れて…辛いだろうと思うのに、病院からの帰宅途中に寄ってくださって…感謝しかない。

感謝しかない。

(末っ子の畑に分けて貰った、増えるタイプのネギ←名前ど忘れ中)

畑を貸して下さるご夫妻の娘さんとも先日お会いすることがあって、私はその時も…
こんな変なやつと親が親しくしていたら嫌じゃないだろうか…と思っていたのだけども
パジャマ姿でかけてきてくれて、最初からとても親しげにニコニコと話しかけてくださって…

本当に畑を借りて大丈夫なんだなと思った。


それもこれも…子供たちの力も大きい

ミセバヤの奥さんは、息子のことをとても気に入ってくださっていて…
「今どきあんな子、居ないのよ!通りがかると挨拶をとても丁寧にしてくれるの。普通はみんなわざと道の反対に行ったりスマホ見て気が付かないふりをして避けたりするのだけど、あんなふうに挨拶してくれたのは初めて。大好きよ。大丈夫大丈夫。」

と、何回も言ってくれた。
精神科に連れていくというのは、私のワガママだったり決めつけだったりするのかな…と、通院するまで何度も自問自答もしたのだけど、迷った時にはいつも奥さんのその言葉を思い出して…
大丈夫、大丈夫、息子の本質は変わらないし
息子もきっとわかってくれている。
そう思えた。

奥さんの大きな大きな心を育んだのは…
奥さんから出ているポカポカ陽気を作っているのは…
どれほどの人生の色々だったのだろうと思う

一緒に泣いた日も、必ず最後には一緒に笑って過ごしてきた

奥さんがお隣さんである日々は
一日でも多くあってほしいし
けども…
奥さんがこれ以上、優しくなる必要も賢くなる必要もない…
だから…
苦労したり傷ついたり痛い思いを…辛い思いをする必要なんてない。
ただただ、なんてことない日々が穏やかに過ぎますように。