私は戦後7年、
奄美大島で生まれました。
戦中戦後の
物がない時代を生きて来た
両親の生き方は、
自分達で作物を育てる事が基本に
ありました。
米、野菜、鶏、豚、
全て育てていました。

ガスは無く、
かまどで薪を焚いて料理をし、
風呂を沸かし、
水はポンプを漕いで出し、
洗濯は川でしていました。
だいたい中学校初めの頃まで、
そういう生活でした。
途中で、石油コンロが有ったような
記憶があります。

その経験は、
今も役立っています。

物を大切に使うことや、
食べ物を粗末にしないこと、
有るもので工夫すること、
それから、
いつも心の隅に
危機感を持っていることです。

物が溢れ、
お金さえあれば、
いつでも何でも手に入れることが
出来る今の世の中では、
危険に対する想像力が
欠けているなぁと
感じることが度々有ります。

震災や台風や洪水の
被害が起きた時、
パニックになります。

火の起しかた、
水がどんな所に湧いているか、
使える物を工夫する知恵など、
やはり経験は力になると思います。

普段から、
食べられる野草、
薬になる野草などを知りたいと
本を読むのも、
危機感から来るのだと
思っています。

色々と、
不安を煽る情報が溢れています。
自分の回り、自分の命は、
自分で守る意識は、
常に頭に備えて置きたいと
思っています。