四条通りで見たお月様

3年前に亡くなりましたが、
和歌山に母方の叔父がいました。
叔父は、姉である私の母を
とても大切に思ってくれていて、
母の初めての子である
私を出産した時は、
産湯もしてくれたそうです。
叔父から聞きました。
奄美を離れて暮らしていても、
帰って来てお墓参りに行く時は、
いつも、幼い私を誘ってくれました。

両親が亡くなってからも、
私を娘の様に気遣ってくれて、
叔母も他人の私を、
親の様に信頼してくれました。
叔母も去年亡くなりました。

今日、
次男繋がりで、
和歌山のお酒を頂きました。

叔父は、
私が和歌山に行くと、
いつも夜中まで、
一升瓶の和歌山のお酒を注いでくれながら話していました。

家に電話があるといつも長電話でした。
私は、叔父が大好きでした。


他意がない人が好きです。
お酒をお土産にくれた彼女は、ずっと、
何も求めず、無給で、
自分が救われているからと、
手伝ってくれています。
きつい仕事を持ちながら。

息子関係なく、
私は彼女を人として好きです。


生きてきましたから、
何かの算段や策略も、
解るのです。

人を騙したり、
自分を隠したりしては
生きて来ませんでしたから、
そうでない生き方をして来たり、
今もしている人は、
その人が発する言葉で
解ってしまうのです、一言でね。
ずっとそうでした。
解った通りでしたから。

空に帰った叔父も叔母も、
現世の距離もなく、
毎朝毎晩、近くに来てくれている気がします。
毎朝毎晩話しかけています。