私立高校の話を電話で受けた

 

お断りした。

 

私が教員の際、自分に課した課題が2つある。

 

1,だれよりも早く登校する。

したがって、いつも始発電車に乗る。

 

2,生徒の質問は、その日のうちに答えを出す。

 

この2つは、関連している。

 

ホリエモンだっけ、その辺の文化人がいっていた。

 

偏差値60以上はほったらしても大丈夫。

 

問題は、50以下の生徒

 

つまり、日本の義務教育システムに適合できない子供たち。

 

いわゆる「おちこぼれ」のレッテルを張られる可能性の高い子達。

 

私は、そうした子がいる学校に赴任することが多い。

 

今回もそうだった。

 

そういう子はできなんじゃない。

 

反応が違うだけだ。

 

私は、最初の赴任校でびっくりすることが多かった。

 

いわゆる下のクラスで5文型の説明をしているとき

 

私「彼女はプレゼントではないから、これは4文型です」

 

ある生徒「なぜ、言い切れるのですか。」

 

よくよく考えてみれば、その子のいうことの方が正しい。

 

なぜなら、歴史の勉強で「奴隷制度」の事実を学習しているからだ。

 

一般の生徒は暗黙の裡に前提として「現在の日本」としていたのだろう。

 

かくいう私も同様だ。

 

その子は、前提のすり合わせをしていないという私のミスと

 

同時に社会で習ったことを別の教科で関連させたのだ。

 

一瞬で。

 

君は、私よりも優秀だよ。

 

でも同時に思った。

 

これは義務教育では問題児として潰されるな。

 

今、境界知能という言葉が注目されている。

 

怖いのは、その言葉を隠れ蓑にして才能ある子が潰されることだ。

 

無能という点においては公立中学教員も結構な存在だ。

 

たぶん、気が付かないだろう。

 

さらに勘違いした正義のヒーローだからとても痛い存在といえる。

 

確かに境界知能はいると思う。

 

でも、それは、個人の問題いではなく、

 

社会において生きる選択肢を極端に狭めた政治の問題だろう。

 

世界史に名前を残した人物は、対外異端者だ。

 

境界知能は、ただ日本型義務教育では評価されない子というだけだ。

 

金太郎あめ社会の方が怖い。

 

スターウォーズの世界だろ。

 

だれがダースベーダーの社会の住みたいと感じるか。

 

いや、ひょっとしてそうした世界を望んでいたのか。

 

日本の政治家どもは