後悔の人生。
英語教師で登録されていたが、
実体はなんでも屋。
「ちょっと算数やって」
わかりました。
徹夜で勉強。
「地理できる」
なんとかします。
はては
「フロアの掃除をお願いしたいのだけど」
いいですよ。
「否、私は英語が専門なんで」
一回も口にしたことがない。
そもそも法学部だ。
英語は専門ではない。
近所の塾のアルバイトで、
「社会は駒が少いよ。英語だったらすぐにあるけど」
英語やります。
無駄な人生だった。
遠回りの人生だった。
と思ってきた。
でも、今それが生きている。
司法試験も所詮は受験勉強。
一番の得意分野じゃないか。
何でも屋の最も活躍できる場だ。
ここでふんばれなきゃ、本当に自分の人生の否定になる。