僕も臓器移植の表明には
チェックを入れるのをためらっています。
昨夜、運ばれた身内の方は
臓器移植を望んでおられました。
息を吹き返す望みがなく
本人も望んでいた事もあり
家族もそれを尊重して
臓器移植となり、
コーディネーターが来て
どの臓器が移植できるのかを判断し
それの了承が出るまでは
血圧を上げて
血液を送り続けておく必要があります。
本人が延命を望んでいなくても、
家族が延命を望んでいなくても、
臓器移植を望めば
自然と、その時間までの延命措置がなされます。
家族としては
早く管を外して
静かに穏やかに死を迎えさせてあげたい。
と、望んでも
臓器移植を望めば
それまでは、管を外せませんし
延命措置も行うこととなります。
只でさえ、絶望的な宣告を受けて
いくつもの決断をさせられたうえ、
そして、この決断までし、
その後は、移植可能な臓器ごとに
移植させるかどうかの判断をせまられ、
それを下せば、
死亡診断となるわけです。
正直、残された人に
これらの決断を下させるのは
キツいです。酷です。
特に、
親にその判断をさせるのは
本当に親不孝です。
やはり子供は1日でも、一瞬でも
親より長生きしなければなりません。
どんなに親孝行で、いい子であっても
親よりも早く死ぬようでは
親不孝としか言えないと思います。
臓器移植。
何も言わずにやっておいて欲しい。
そんな気持ちになってしまいました。