4巻157ページより

 

 

爬虫類人の宗教支配システムの核心は

蛇崇拝、太陽神、月神、月の女神(母なる女神)の崇拝がある。

蛇・太陽・月・土星の崇拝は、「神々」への人間の生け贄

さらにはピラミッドの建造にも関係している。

爬虫類人とハイブリッドは

エジプト、シュメール、中米、中国などでピラミッドを建造した。

ギザの大ピラミッドも、中米の階段状ピラミッドも

メソポタミアのジッグラトも、彼らが存在したことを示す痕跡である。

形態はさまざまであるが、蛇・太陽・月・土星の崇拝は

全ての主要宗教の基盤であり

その共通の起源と発想がシュメールとバビロン

(現在のイラク)にあることが判明しても何ら不思議はない。

 

これまで述べてきたように、旧約聖書には

それよりも遥かに古いシュメールのものを書き直し

別の文化や歴史の文脈・設定に置き換えた話やテーマが無数にある。

ユダヤ教の「トーラー」

(旧約聖書の最初の5つの書)になった文書も

ユダヤ人が紀元前586年頃から

数十年間バビロンに囚われた歴史から大幅な影響を受けている。

 

彼らは、バビロニアの社会で生活し働くことを許され

聖職者階級はメソポタミアの知識や信仰に接することができた。

ユダヤ人のタルムード(ヘブライの「教え」)には

エルサレムのタルムードと

後世のもので、ずっと長文のバビロニアのタルムード

(旧約聖書が多く参照されている)の二つのバージョンがある。

これは5世紀に書き留められるまで、何百年も口承で伝えられている。

どの宗教でも爬虫類人の複数の人物などに由来する

複数の神格が崇拝されていたが、やがて一神教に乗っ取られていった。

 

先に指摘した通り、旧約聖書には、シュメールの神々が

複数形のまま翻訳されて伝わっている奇妙な部分が今でも残っている。

バビロンの伝説、神話、宗教は、全て主要宗教の核心になっており

その他の宗教の大半もそれを核心としている。

それは3つの登場人物を基本としている。

 

①二ムロド(父なる神、魚がシンボル)

②ダムまたはタンムズ(処女から生まれた男で二ムロドの再生とされる。

それで「父と子は一体」ということになる)

③女王セミラミスまたはイシュタル

(処女の母、シンボルは鳩、リリスとも言う)である。

 

二ムロドは死んだときに太陽神バアルとなり

太陽光線でセミラミスを懐胎させたと言われる。

それで「処女の出産」ということになる。

この父と母と子で

バビロニアの三位一体(トリニティ)が構成され

これが若干異なる形態でキリスト教の三位一体になった。

 

「バビロニアの建国者」二ムロドは、「力強い専制君主」

「偉大な狩人」と表現され、「巨人」の一人だった。

彼を表すシンボルの一つに蛇または竜があった。

アラブ人は、大洪水の後に、驚異的にも各800トンの

石を3つ使ったレバノンのバアルベックの構造物を建築

(または再建)したのは、二ムロドだと信じている。

 

二ムロドは、現在のレバノンの地域を統治したと言われ

創世記によると、二ムロドの王国の初期の拠点は

バビロン、アッカド、その他シナール(シュメール)の地にあったという。

また、アッシリアも支配し、シュメールの粘土板(タブレット)

が多く発見されている二ネべなどの都市を築いたとも言われている。

 

 

バビロニアの三位一体は

名称を変えてキリスト教の三位一体となった。

父、子、聖霊とは

二ムロド、タンムズ、セミラミス女王の偽装に過ぎない。

二ムロドは「父なる神」となり、タンムズは「イエス」になった。

キリスト教では、聖霊のシンボルが鳩であるが

これはバビロンではセミラミスのシンボルだった。

セミラミスは、「処女の母」、「天の女王」、「我が貴婦人」

「我らが貴婦人」とも呼ばれていたが、これが処女にして

「イエス」の母となった聖書の「マリア」として移植された。

 

クリスマス、復活祭(イースター)、受難節などの

キリスト教の祝祭日は、全てバビロンや多神教の世界に起源がある。

十字架は二ムロド・タンムズのシンボルであり

キリスト教以前に何千年も広い範囲で使われていた。

バビロニア人は、洗礼(禊(みそぎ)によって

「罪」を祓(はら)えると信じていたし、ローマ法王など

キリスト教の高位聖職者がかぶる帽子(ミトラ)の魚の頭部も

バビロンに二ムロドのシンボルだった魚の神から盗用したものである。

 

米国の立法権(議会)の中心地が、メリーランド州と

ヴァージニア州にまたがっているのも偶然ではない。

ヴァージニア州はバビロンの処女(ヴァージン)

の母の州であり、メリーランド州はマリアの土地である。

ここにも女神の象徴が使われている。

この二つの州が首都ワシントンDCを包囲しているが

DC(コロンビア地区)の「コロンビア」は

バビロンの女神のシンボルである鳩を意味する言葉に由来している。

ローマでは、その女神をヴィヌス・コルンバ

(鳩のヴィーナス)として崇拝していた。

フランス語で「コロンブ」は「鳩」を意味する。

 

ローマでは

二ムロドは「農耕の神(サターン)として知られており

その誕生日を現在のクリスマス前の

「農神祭(サタ―ナリア)」の期間に祝っていた。

ローマは

「農耕の神(サタ―ン)の都市」と呼ばれていた時期さえある。

ユダヤ教の安息日(サバス)は

「サターン(二ムロド)」の日に由来している。

インドでは、「土曜日(サタデー)」のことを

惑星の土星(サタ―ン)となって現われると言われていた

ヴェ―ダの神シャ二に因んで「シャ二ヴァー」と呼んでいる。

「ロード・オブ・ザ・リングス」(土星)の崇拝は

現在でもなお、政治・商業・宗教システムの中核である。

土星は金融の神である。

土星のシンボルは黒服であるが、そのため

裁判官、弁護士、カトリックの司祭、ユダヤ教のラビ

大学の卒業式で学生が黒い服を着る。

 

また、土星は

イスラエルの「エル」のように「エルの神」とも言われ

選挙(エレクション)の「エル」

裕福で権力を備えたエリートの「エル」でもある。

支配システムがどのように動いているのか

その「宗教」的な基盤はどこにあるのかを理解するには

言葉やシンボルを理解することが重要だ。

単語を書くときには、「スペル」

(「綴る」と「魔法をかける」の意味がある)しなければならない。

悪意を持って言葉を使えば

人間の心理に「呪文」として投げることができる。

 

アメリカの研究者は、この言葉の連関性の分野に精通している。

「イスラエル」は、イシス(エジプトの処女の母)

ラー(エジプトの太陽神)、エルの合成語である。

「エル」という名称は、普遍的な月の神のことであり

「神々の父」、「人間の父」とも呼ばれている。

聖書の「エロムヒ」は本来複数形であるが

単数形「エル」として翻訳されてきた。

この「一つの神々」は実際には

多くの(女神たち)の合成物である。

 

二ムロドの真冬の「誕生日」も太陽神のシンボルの一例である。

二ムロド・タンムズは

北半球で太陽の力が最も弱くなる冬至に「死去」する太陽を表した。

これが「イエス」のような太陽神のシンボルに

12月25日の誕生日が設定された理由である。

 

太陽は、冬至に「死」を迎えた3日後に、再生し

夏の最盛期に向けて旅を始めると古代人は言っていた。

このため、冬至の3日後(現在の暦で12月25日)に

太陽(二ムロド・タンムズ)の誕生を祝った。

そして、後にローマ教会に名を変えたバビロン教会が

その同じ日にイエスが生まれたと宣告したのである。

 

聖書は、十字架で死んだイエスは、墓に横たえられ

「3日後」に生き返ったと述べている。

ローマでは12月25日、ナタリス・ソーリス・インウィクティ

(征服されることのない太陽の誕生)の日だった。

これが、イエスを「世界の光」として描く裏側の意味であり

「彼らは

力と栄光を備えた人間の子が、雲の中に現れるのを見るだろう」

という話の真意である。

これは月にも関係している。

 

「彼(イエス)は、何よりも太陽のシンボルである。

キリスト教よりも何千年も古い時代から

「イエス」に相当する人格が数え切れないほど存在する。

 

オシリスとホルス(エジプト)、ミトラ(ペルシャとローマ)

ディオ二ソスまたはバッカス(ギリシャとローマ)

アッティス(フリギア、現トルコ)、クリシュナ(インド)

それから言うまでもなく、バビロンのタンムズ(ダム)である。

 

 

古代のメソ・アメリカでは

「羽毛のある蛇」ケツァルコアトルが処女から誕生し

死から立ち上がって、復帰を約束したと言われていた。

つまり、キリスト教は、世界中にさまざまな形態で広がっていた

爬虫類人の宗教の一形態に過ぎないのである。