ある日卵が生まれました
お父さんお母さんは大切に大切に
毎日コツコツ作ったおうちで卵を温めました
やがて卵が割れて雛が生まれました
その頃から待ち構えていたように
外は騒がしくなってきました
生まれたばかりの雛には危険が
お父さんお母さんは体を使って
追い払いました
しかしある朝
今まで以上に外が騒がしくなりました
赤ちゃんが消えてしまったのです
生きていく為には仕方がないことだと
知りながらも
何も出来なかったあの日の気持ち
改めて当たり前は何一つないと感じ
命について学びました
お母さんは今日も歌います
お父さんも歌います
今度は無事に育ちますように