現在関与しているJ/Vへのガバナンスに関して日々思いを巡らし、試行錯誤しつつ取り組んでいる中で、同僚から薦められて手に取った。上場企業・オーナー企業に関するガバナンスについてのお話であり、自身の携わる非上場企業・大企業のJ/Vに関するガバナンスを考えるにあたって直接的に役立つ内容は限定的であったが、読み物としてはおもしろかった。

メインメッセージとして受け取ったのは、透明性の高まりによって、明らかな不正はまかり通らない世の中になってきている。投資家は株主価値向上のために適切な判断を下す。これは経営者のためや会社の為ではなく、投資家のため。このメカニズムを上手く活用すれば企業の健全性向上に寄与することは可能。経営者はリスク・リターンが見合っている状態でないと必ず堕落する。株主として経営を監督することが重要であるというあたりまえのことを改めて考える機会を得たという観点では、この読書が日々の仕事に取り組むうえで多少意味があった気がする。繰り返しになるが、読み物として、大変面白かったし、登場人物の想いや行動から、個人として学ぶことは多かった。