我が国発展の過程における金融/金融機関の役割を振り返りつつ、シンジケートローンの概要および法的問題点につき整理されている。知的好奇心が刺激される論文であった。
→50年遅れではあるが、その理由の一端は直接金融主体の欧米企業と間接金融主体/護送船団方式のメインバンク借り入れ主体の本邦企業の違いにある。
護送船団方式は批判を受けることが多く、たしかに問題も多く孕んでいたことは否定しようのない事実。然し乍、日本が国際的に地位を高めること、経済発展を成し遂げる上では、国家戦略上の合理的な判断の結果生み出されたものであったと思う。
我が国は資源に乏しく、国土も狭く島国であり、大戦に破れ社会資本も乏しい状況であった中、少数精鋭・一点突破・団結・滅私奉公といったキーワードに表さられるような、急勾配の坂町を軽自動車ぎフルスロットルで燃料が切れ、内燃機関にガタが来る前に一定の高台まで辿り着く必要があったと理解している。その恩恵を今受けている。
そこから、さらなる高みや豊かさを目指す上では、プレイブックを変えていく必要がある。昔ながらの考え方ややり方は、きちんと把握した上で、否定していく勇気も必要と思料。
国家の本質、世界の在り方を掴み、世界観や理想的な有り姿をありありと思い浮かべられるようになる為にも、論文や専門書に当たり尽くす必要がある。