こんにちは
大事件の備忘録
続きです
コロナ陽性のワタシたち夫婦
指示通りの療養を終えた旦那ちゃん
ワタシよりひと足先に仕事復帰
旦那ちゃんが再就職した仕事は
タクシーの乗務員
夕方から仕事して翌日昼までの勤務
旦那ちゃんが復帰したその日は
ワタシはまだ布団で寝たきり
そして仕事の終わる翌日は
ワタシも療養最後の日
少しは起きて生活せんな
翌日から仕事やし体力も心配って思て
朝から掃除やら部屋の消毒やら
せっせこ動いとったん
昼前の11時過ぎくらいやったかな
携帯に知らん番号からかかってきた
いつもは絶対出やん
けどもなんか知らんけど
すぐに電話に出たワタシがおる
はいもしもし
〇〇タクシーですが
旦那ちゃんの職場からやった
長なるから省略するけど
旦那ちゃんが事故したとの連絡
現在救急搬送されていて
事故自体は相手もなく自損だけども
意識がなくて脳卒中かも
って言われた
こんな時
人は無になるのか
頭が真っ白になって
何も言えず
必死に探した言葉は
病院向かいます
すぐに旦那ちゃんのお義母さんの携帯に電話
出ない
実家に電話
お義父さんが出た
会社の人からの言葉をそのまま伝えた
途中で涙が止まらんなった
どうしようどうしよう
お義父さんは
気をしっかり持ちや
今からすぐに病院行くから
〇〇←旦那ちゃんも頑張ってるはず、大丈夫
その後
メグに電話
娘相手やと割と冷静に話しとった
そこからすぐには動けず
旦那ちゃんの携帯に電話をかけた
…出ない
LINEした
…既読にならん
…当たり前か
コロナって血栓出来るとか言うやん
脳卒中って脳梗塞
それで事故ってアカンやつちゃうん
ほで、意識なくて救急搬送
急いで行ったかて、遅いかも
もしくは手術とかしとったら、
はよ行ってもひたすら待ち時間
あらゆるが
脳裏をよぎる
そうしてるうちに
落ち着いてるのかなんなのか
タオルやら着替えやら荷造りして
入院やったら何いるかな
って荷物詰めた
そして病院へ向かう
道中不意に
顔に布がかかっている旦那ちゃんを
想像してしまう
電車で涙はあかんって
必死にこらえる
着いたのは
北野病院
10年ほど前
ワタシの脳動脈瘤が見つかって
診察に来たのがこの病院
その時、診察終わって
脳動脈瘤の治療の話を聞いて
そのままセカンドオピニオンで
富永病院へ向かう
その向かう前に
旦那ちゃんに電話した場所
病院の前
ひとりで行けるか大丈夫か
そんなやりとりをした場所に立ち
生きてる
最悪の状況やったらどうしたらええん
なかなか病院に入られへん
ぶつぶつ独り言を言いながら
病院へ
入ったらすぐにお義父さんお義母さんが
いてた
お義母さんが
今話をしてきたけど…
って話し出して…
良かったー、生きてるんやー
ほっとした
その時はまだ
いまいち状況を把握できずにいた
旦那ちゃんの記憶はない
救急外来のストレッチャーの上で
点滴されてて
呂律が回らずぼーっとしている旦那ちゃん
そばにいられるのは
ひとりだけ
交代でそばについたり話をしたり
その間に
頭のMRI、脳波の検査、レントゲン
ひたすら検査待ち
呂律が回ってないから
やっぱり頭かな
とりあえず入院かな
いろいろ思ったけど
不幸中の幸い
MRIは異常なし
脳波は事故直後ってこともあり
少し気になるところあり
大きな外傷なし
もともとの腰椎すべり症が
事故の衝撃ギリギリ歩ける腰痛
それと
事故の時に舌を噛んだのか
そのせいで舌がぱんぱんに腫れて
呂律難あり
脳梗塞でなくて良かった
血液データから
けいれん発作があったと思われるとのこと
旦那ちゃんは事故の前から記憶なし
気付いたら救急外来のストレッチャーの上
何があったんか理解出来ていない
異常ないので帰るよう言われた
しばらく入院かと思ったから
それはそれで驚いた
この後
てんかんの専門医へ通って
経過観察するよう
紹介状をもらった
てんかん
今まで一度もないのに
どうしても聞いておきたいことを
最後に質問
コロナ療養直後なんですけど
その影響では
その可能性も否めません
ですが関連づけることも出来ません
初めての発作でてんかんの診断は付けません
今後のこともありますし
半年間は運転をせず経過見てください
あとはてんかんの専門医の方から
今後のことはご相談ください
きっとそうや
コロナの後遺症や
コロナになったかて
陽性者登録するだけで
その後の経過も
療養中の経過も
誰からも聞かれる事はない
合併症や後遺症なんて
誰がなになってるか
誰も把握できてない
今のご時世そこまで出来やんのはわかる
それでもうちみたいに
何かが起こってることもある
泣き寝入り
って言うか
どうにもならん
起こった事実を受け止めて
前を向くしかない
タクシーの乗務員の仕事に
とてもやりがいを感じて
やる気まんまんになってた旦那ちゃん
なかなか現実を受け止められずにいた
翌日
車で通勤していて職場に置きっぱやったから
車取りに行き今後のことをご相談
病院の診断で
痙攣があったと思われることと
今後半年車に乗れないことを伝えた
そうなんです
けいれんしてました
ドライブレコーダーで確認しました
見ますか
ドラレコの映像を見せてもらった
完全に発作、意識飛んでる
車を右折したあと
何故かブレーキを踏んで止まる
その直後からだがゆっくり横を向き
左腕が硬直、続いて右腕が硬直
そして全身のけいれん
その間ゆっくり車は動き出して
歩道の植え込みにゆっくりと
乗り上げて停車
通りかがりの歩行者さんが
ドアをノックしてくださってて
それでも旦那ちゃんは意識消失して
大いびきをかいている
その歩行者さんが通報してくださったよう
その間約2分
ドラレコの映像が切れた
言葉が見つからん
大変申し上げにくいのですが
まだ試用期間ですし
一身上の都合で退職という形で…
退職を促された
半年の試用期間中やった
しゃーないねんけども
勤務中の事故って
労災ちゃうんって思ったけど
それも無理って言われた
こういう時
無知がいちばん困る
ただ辞めるしかないん
2種免許取得やら合宿費用やら
準備金やら
なんやかんや耳を揃えて返金せなあかん
辞めるつもりなんてないから
いろいろ会社がお金出してくれるって
旦那ちゃん喜んどったけど
まさかこんなことになるとは
でもな
スピード出てる時の事故やなくて
良かった
どっかに追突してたら即死やったかも
歩行者や他者を巻き込んでなくて
良かった
誰かの大切な命を奪うことなく済んだ
車も奇跡的に無傷
旦那ちゃんも舌と腰だけで
ほぼ無傷
どうやらけいれんの間に舌を噛んでたらしく
ぱんぱんに腫れ上がってる
歯型もついてる
喋りにくいのがつらい言うけど
それでも食事は出来るから問題ない
命あるだけ良かった
会社から連絡もらって
病院に着くまで
生きた心地がしやんかった
このままお別れかも
そんなことを考えたら
いろいろな旦那ちゃんへの愚痴が
どうでもよく思えた
(コロナ療養中もいっぱいイライラした)
ストレッチャーで横になる旦那ちゃん
生きててくれてありがとうって思った
職場からは
年内にお返事くださいと言われ
ひとまずロッカーの荷物を持ち帰る
そのままてんかんの専門医へ
てんかんの大発作という
映像を見せてもらうと
旦那ちゃんのけいれんと全く同じやった
とりあえず経過観察
2日後にもう一度脳波の検査
てんかんの異常はないけど
正常な脳波でもないと
やはり経過見るしかない
ここでようやく
旦那ちゃんも自身に起こったことを
受け止めようとする
運転出来ない→
退職→
経過観察→
再就職困難→
通院→
保険証必要→
会社に返金やらこれからの生活やら→
お金ない→
どう考えても
ワタシ頑張るしかないやん
とはいえワタシがこれから転職ってのも
現実的やない
今の職場で
正社員雇用してもらい旦那ちゃんを
扶養家族にするのが
いちばん早い
職場に相談したら
すぐさま了承いただき
年明けから変更してくれると
ありがたい
とまぁ
そんなこんなで
コロナ感染から始まり激動の半月
そして
これからのいろいろな変化
守ってもらった命を大切に
前を向いて歩いていこうと思う
メリークリスマス
ささやかに
31のアイスケーキで