明日12月14日は息子の誕生日です。

16歳になることなく、時が止まってしまいましたが…

本来なら明日で23歳です。

23歳…どんな姿になって、どんなことをしていたはずなのか。

一つ確かなことは、「楽しく過ごせている」はずだった。

もちろん、生きていく中では楽しいことばかりではなく、

辛いことや苦しいこと、怒りなどネガティブな出来事もあったと思いますが、

そんな浮き沈みも一緒に振り返ることができれば「あの時は大変だったね」と

笑いながら話し合える日が来るはず…。

息子の時が止まってしまったことで、その話し合える日は来ない。

時の重さがない。

実際、あの日から7年以上経ったわけですが、実感はありません。

今年も息子への誕生日プレゼントは善意としてのユニセフ募金です。

善意が天国で遊んでいる息子に届きますように…。

 

先月末に新潟県いじめ防止対策などに関する委員会の会長から

2月に行った意見交換会で話したことへの報告をいただきました。

私がお伝えした提言としては事件発生後の被害者遺族と調査する方々との

感情のギャップがさらに被害者遺族の怒りや戸惑い、不信感などにつながるということと、

中立性や独立性を担保した組織を作り、被害者や保護者、学校側双方に話ができるように

していただきたいということ、

教員がいじめなどの対応についてちゃんと相談できるような制度、組織、システム作りが

必要であること(教員が相談した相手が無知な者では悲劇を繰り返しますから…)、

調査結果の提言をしっかり受け止め、履行していることなどを被害者や遺族に伝えること、

被害者や遺族の声を継続して聴き、今、これからに活かすこと。

これらの事柄について会長が代わられた今の委員会でも引き継ぎ、

伝え続けていかれるとのことでした。

組織はトップが変わると今までの方針などがガラリと変わってしまうことが多いため、

子どもたち、社会の未来を守るためにしっかりと私たちだけではなく、

他の事件の被害者やご遺族の声を伝え繋げていっていただきたいです。

 

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ことを繰り返してはいけないことから

このような提言をさせていただきました。

調査して終わり、反省して終わり、報告したから終わり、ではない。

何のための調査や報告、対策なのか、子どもたちを守り導き、未来をつくるための

ものなのです。未来を絶たれた者のせめてもの希望です。