5月30日に行われる新潟県の令和5年度いじめ見逃しゼロ・不登校対応研修にて

お話ししてきます。

今回の題目は「いじめによる最悪の事態を防ぐために」としました。

最悪の事態と言ってもいろいろありますね…。

命を失うことは絶対にあってはいけないですし、

深い心や身体の傷を負ってしまい、長い間苦しみ続けるようなこともあってはいけません。

この題目にした理由としては回復可能な時期にしっかりと対応して欲しいということと、

いじめ防止・対策を声高に叫んでいても、その後の対応がなおざりではダメなのです。

傷ついてしまった生徒・子どもたちに対してその傷を癒すための方策にもしっかりと取り組んで欲しい。

いじめが認知され、調査が行われても、結局のところ傷ついた子どもたちが

放置されていることが多いと感じます…。何のための調査なのか…。

認知、調査に時間がかかってしまうとほとんどの場合、子どもたちはその学校を卒業する

タイミングになってしまって、回復へのステップに進めない…。

学校という枠を超えた継続的な対応が必要ですよね。

そのような回復への対応もそうですし、いじめ発見後の対応についても組織的な対応、関わりが重要です。

そのためには子どもたちも、保護者からも、教師からも相談できるような体制づくりも必要。

ただ、そのような体制は一朝一夕にはできない…。

「これから、どんどん気軽に相談してくださいね!」と言ったところで実態が伴わなければ意味がありませんから。

さらにそのような状態になるまで待てるほど余裕がある話でもない…。

今できることは何なのか、考えて、行動してほしい。

そのためのお話をしてきたいと思います。