
今年もあとわずかですね。いろんな出来事があり、慌ただしい一年でした。
海王星と土星がうお座に滞在する期間も残りわずかとなり、来年にはこの二つの大きな天体は牡羊座へと移行します。
射手座新月
今年最後の新月のホロスコープは、「次の準備」を促すような配置です。 これまでの目的から、新しい目的へ。

射手座は、物事を俯瞰して見る視野の広さを持つ星座です。
今回の新月は、ホロスコープ上で10ハウス付近と、上の方に位置しています。このことからも、社会的な方向性や「次へ向かう準備」を意味しているように感じられます。
今回の新月のサビアンシンボルは、 「射手座29度:太った少年が、優雅な郊外の通りに面した自分の家の芝生を刈っている」
これは、これまでたくさん学んできたこと(蓄えてきた知識や経験)を整理し、外(社会)へと差し出していく、という意味合いを持ちます。
ホロスコープ全体の配置から見ると、それは希望や好きなこと、自分の世界だけでなく、社会のためにもなる形が良さそうです。
社会占星術的にも、これまで積み重ねてきた知識や情報を、次の時代へ引き継げるような視点が見えてくれば、それは一つの希望になると思います。

氷河期世代について
ここで、以前私が少し触れた【氷河期世代の覚醒】について、今回あらためて意図をお話しします。
現在、土星と海王星はうお座にあります(来年から、
牡羊座へ本格移行)。この配置は、しばらくの間、就職氷河期世代に力を貸してくれる可能性があると感じています。
氷河期世代は、主に冥王星てんびん座世代にあたります。その冥王星てんびん座に対して、土星と海王星が180度の位置から影響を与える状態が、しばらく続きます。
180度は、外へ打ち出すエネルギーであると同時に、プレッシャー(圧)としても働きます。
土星は約30年で一周します。約30年前といえば、「失われた30年」と重なり、就職氷河期の真っただ中でした。当時は、社会に出たばかり、あるいは学生だった人も多く、どうしようもない状況だったと思います。
それから30年が経ち、今は社会の中でそれなりの年齢と経験を積んだ世代になりました。あの頃はどうにもならなかったことも、今なら影響を与えられる立場にいる人も少なくありません。
本来、てんびん座は「バランス」を司る星座です。冥王星てんびん座世代は、極端さを超えた先にある究極のバランスを扱える可能性を持っています。
思春期の頃を振り返ると、今よりもエネルギーの熱い楽曲が流行っていました。牡羊座に星が集まるこれからの時代、またそんな曲が流行るかもしれません。
あの頃といえば『ぼくらの七日間戦争』のような作品。 どうしようもない思いは、あの頃から確かに存在していました。
私たちに、出来るそれぞれのこと。
そうした背景を踏まえつつ、私たちはこれからに向かっていく時期に入っているのだと思います。
そして、あの頃にはなかったものが、もう一つあります。
新たな可能性の星
それが、エリスという牡羊座にある天体です。 この天体は2000年以降に発見されたため、30年前にはまだ知られていませんでした。そのため、西洋占星術的な解釈も、現在進行形で検証されている段階にあります。
私はこの一年、このエリスについて考えてきました。
これから私たちは、土星と海王星、そしてエリスが重なる牡羊座の時代を迎えます。この星がどのような影響を与えてくるのか。
今の段階で一気にまとめてしまうと、後から解釈が変わる可能性もありますが、近いうちに、私なりのエリス解釈を記事としてアップする予定です。
興味のある方は、ぜひ楽しみにしていてください。
年末までに、まだいくつかアップしたい記事がありますので、できる限り頑張りたいと思います。
それでは。
追記:冥王星てんびん座世代は、海王星射手座世代とも重なります。
てんびん座のバランスと、射手座の視野の広さを持っている世代でもあります。










