部屋のカーテンをひらくと
目の前にそびえ立つ



デジュネさんのカウンセリングをうけたあと
いつのころからか 自然と
毎朝 手をあわせ 祈るようになった



晴れた日も
雨の日も
嵐の日も
霞がかかる日も



いつも変わらない姿で
見守ってくれている




景色は秋色へとかわり
小鳥のさえずり奏でる
その姿が
ここのところ
少し 寂しそう









季節の変化を感じた小鳥が
より居心地がよい
新しい場所をもとめて
飛び立つ姿



それぞれが
いまよりも
過ごしやすい場所へと希望をもって
羽ばたく






季節はうつろい変わる
移った場所もまたおなじ



人の心も




渡り鳥のように
ときに彷徨う





変わるのが
人の心








ただひとつ確かなことがあるとしたら



山は
動くことなく
ずっとこの場所にいてくれる




迷い 彷徨い
そして まなび
もどる場所





その荘厳までの姿で
様々な変化を
ただじっと見守り受け止めるだけ





もし山に
心があるとして
うつろい変わるその様子に
寂しさを感じたのではないかと思うのは




きっと いまの
わたしの心のありよう




その姿に また 気づきをいたただく