4月半ばの事です。
電動車イスの審査がありました。
電動車イスの申請をすると
助成が妥当か
行政による審査があります
広い広ーい北海道
地域によって
巡回相談
という期間があり
各地域を専門家が回ります
私に電動車イスが必要か?
操作に問題はないか?
お堅い審査会が
なんと
*。・ちな家で開催・。*
なぜ、自宅!?
公共施設で
と聞いていましたが!?
ムスコの発達検査は
福祉センター・・・
最初の指定は
行くのも大変な場所・・・
なんてご親切に・・
ありがとうございます
いや
まさか
視察!?
⬆ひねくれもの
「予定が空いていたんですね」
「たまにありますよ」
と車イス屋さん。
人も少ない北海道
希望者も少なかった?
ラッキー(^^)!?
ぞろぞろ
私、相談員の…です
医師の…です
判定員の…
看護師の…
自治体から
移動が大変な方と伺い
特別にご自宅にうかがいました
行政から専門職4名
車イス屋さん、ムスコ
8畳間は人でいっぱい
みんな立ってる中
私はちんまり車イス
走って逃げようかと
思っちゃった
「まずお聞きしたいのは」
始まったのは、発病から今までの聞き取り! 「私たちも状況が把握できていなくて」
…登り坂でよく転ぶようになって…整形外科へ4ヶ所…痙攣するようになって、コリャ奇妙だ?とメンタルクリニックへ…と話しはじめると
みんな、アハハ~
大学病院へ…また精神科へ…あちらこちらを転々として「医療ってなんなんだ?」と感じた日々をお話する最中、幾度もわき上がった笑い声。
失礼な笑いではなく、素直な笑い
私はいつの間にか過去を消化していたんだなあ…と思いました。これが2年前なら恨みを圧し殺した暗~い話で、聞く人を闇に放り込んだのに。
次に行われたのが診察!!
「40度」「2.5。いや2…」慣れた先生は目見当と素早い触診でつぎつぎ手足がどれくらい自力で上げたり曲げたり出来るか…筋力がどのくらいか判断。
低くなければ車イスの判定は下りないけれど、曲がらない関節、重力に逆らい切れない筋力が明らかになるのは切ない…
と思ったとき。
「ん?ここが固い…ここにボトックス打ったら、いけるんじゃないかな?」
ボトックスとは、筋肉を麻痺させて筋緊張を和らげる注射です(効果はおよそ3ヶ月ほど)。今まで受けてみたいと思ってもチャンスがありませんでした。
「先生、ボトックスを受けられる医療機関をご存知なんですか !?」
私の食いつきに先生はビックリしつつ「まあ、その話は…あとで」
最後に判定員の方が「意地悪な質問ですが…」と切り出しました。
「なぜ人に頼ろうとせず、電動を選ぶのですか?」
「家事をしたり…仕事を持つ理由は何ですか?」
Σ ゚Д゚≡頼っていいの?
さんざん今まで歩けないのではなく、歩かないんだ、依存してるんだ、と言われてきたのに。
いつの間に、逆になっていたなんて
「多くの時間を自立して過ごし、意志のままに動ける方がずっと貴重です」
スカッと心が晴れました。
依存していると白い目で見られないか、びくびくしながらスタートした障害者手帳と電動車イスの申請でした。
本当は自立したいのだと、公にこうして伝えることが出来るなんて。
静かに頷いて頂けるなんて。
6輪の特殊な車イス。審査も時間がかかると言われました。そして満額支給はありえません。
あとは自腹でどれだけ払うことになるか…。
かまいません。
自腹が大きくなるほど、
自分の医療費を削るまで♪
車イスはもう注文♪
幸せな審査会でした。
帰り際にいただいたのは
同行の先生の名刺。
先生がボトックス外来の
医師でした。
さあ、お世話になっている先生方に要相談♪