大型ハリケーン、米南部接近 「生存不可能」な高潮警告

 

 

 
 

大型ハリケーン「ローラ」が26日、5段階の勢力で2番目に強力な「カテゴリー4」に勢力を強め、米南部に接近した。

 

 ローラは急速に勢力を強め、最大風速約61メートルで北上。勢力を保ったまま26日夜(日本時間27日)にも両州の州境付近に上陸する見通し。高潮は高さが最大約6メートル、被害の範囲は沿岸から約50キロの内陸部に及ぶ恐れがある。27日未明にかけて強風も見込まれる。 

 

2つのハリケーンが連続直撃の恐れ、前例のない事態に厳戒 米南部

 
 
 
ルイジアナ州の一部では、25日夕にマルコが通過した後、26日朝にはローラの影響が出始める見通し。
 
米国立気象局(NWS)によると、ローラはカテゴリー3のハリケーンになる可能性があり、米南部沿岸部では最大約3メートルの高潮も予想される。そのままの勢力を維持した場合、河川の水が内陸へと50キロ近く押し戻される恐れもある。
 
同じ州が48時間以内に2度にわたってハリケーンに直撃されるのは前例のない事態だとNWSの予報官は述べ、「こんなことは現代の気象学史上、起きたことがなかった。2つのハリケーンが数マイル間隔で48時間の間に直撃するかもしれない」と指摘した。