毎年この時期になると…


あまり見たくはないけれども、見なければならない…という、これが送られてくる。



そう、我が長男の、昨年度の成績表である。
(私のブログ「閑話休題 中学受験その後 大学生活編、大学ラクロス編」参照)

この4月から京都大学法学部の5年生になった我が長男…

何のことはない…

単に4年で卒業出来なかったから、今年は5年目になる…というだけの話なのだが…

何とかあと1年で卒業して欲しいと強く思っていたところに、タイミング良くこれが送られてきたのだ。

さて…

写真にもあるようにこれは簡易書留であり、配達員から直接手渡しで受け取らなければならない。

しかし今年は配達時に我が家が留守であったため、不在連絡票がポストに入っていたのだった。

そこで早速、再配達の申し込みをする…

もしこれがネットショッピングで購入した服とかならば、きっと再配達を心待ちにするところだろう…

しかし長男の成績表となると…正直なところ心待ちにするような心境にはなれないのである。

そして翌日の夕方、晴れて成績表が届いたのだった。

封を開けて中身を取り出す…

すると1枚目には大学からの挨拶文が書かれており…

「この成績表をもとに、お子様とよく話し合ってください」

とのこと…

果たして何を話し合えと言うのだろうか。

そして2枚目から4枚目までが肝心の成績表…

しかし私は科目別の細かい成績になどは興味ないので…

卒業に必要なトータルの単位数と、そのうち我が子がどれだけの単位を既に取得しているのか…それが全てなのである。

だからいつも私は、4枚目の最後のこの欄しか見ない。


ああ、やっぱりか…と私は思う。

要するに…

卒業に必要な専門科目の単位数は80であり、我が長男はそのうち38単位しか取得していないということだ。

半分以下…

専門科目を履修する3年生、4年生の2年間で、必要な単位数の半分以下しか取得していない。

ということは単純計算では、残りの半分を取得するのにあと2年が必要ということになろう。

まあ、3年生と4年生の2年間はラクロス部の活動に最も没頭していた時期だから…

それを好意的に捉えれば、残り1年を学業に没頭することで十分に可能とは言えるかもしれない。

しかし、それにしても…どうなんだろう。

おまけに写真の左側に一部写っているのだが、実は教養科目の単位もあと18単位が足りないとのことなのだ。

私はここで思考を一旦停止する。

ネガティブな方向に傾きかけた思考を、いつもの方向に持っていくべく…

自身の内面にある精神の水面にさざ波が立ちかけたものを、再び鏡面のような静かな水面に戻すべく…
(私のブログ「安定」参照)

そしていつものような結論へと辿り着くのだった。

そう、これはあくまでも我が長男、彼自身の人生なのである。

親である私が何かを働きかけることなど、何の意味も持ちはしない…

彼が、彼自身の善に基づいて…

自分がどうしたいのか…

自分はどう生きていきたいのか…

それを100%自らの自由意志だけで決定し、その方向へと進むべく自ら行動を起こさなければならない。

つまりはそういうことなのである。

と、昨年度の成績表を見ながら…

私の精神はいつもの所へと着地するのであった。