こんにちは ピパーチです




朝勉でアップ出来なかった 地震力について。



構造文章題って 説明すれば理解出来る内容を

難しい言葉を使ってわかりづらくしているのでは??

と思っていました。。。



言葉の意味を理解して「現象」をイメージすれば

ああ、これって この「現象」を 

こんな難しい言葉を使って述べていたのΣ(・ω・ノ)ノ!?

と驚き



もっと 簡単な説明をしてくれたらいいのに(-"-;A

と思いましたよ。。。(^▽^;)





地震 地震力 


「地震力」とは 地震が建物に与える力。



実は垂直方向にも地震力は加わるのだけれど

地震力による被害が主に横方向の力(せん断力)に

よるものなので 



地上部分の 地震力を求める際には

横方向の力(地震層せん断力Qi)に着目します。。。



※片持ちスラブや鉄骨構造でスパンの大きいものは

 垂直に生じる地震力を検討に入れないといけません





構造計算をする際には


この建物が 地震による横からの力(地震層せん断力Qi)

によって耐えることが出来るように

設計する事が重要なのですね(°∀°)b




地震層せん断力(Qi)は 階ごとに計算しなければいけません



というのは 求めたい階とその階より上部分の重量を

検討に入れて計算するので



4階建の3階部分と1階部分では

支えている重量が違うので 

地震層せん断力(Qi)が変わってきます



Qi(地震層せん断力) 

= Ci(地震力せん断力係数)×Wi( i 階より上の建築物重量)




となるので 支えているものの重量が重いほど

大きな地震力がかかります。。。



これを理解しているか こういう問題で問われます




構造文章コード10075


建築物の地上部分における

ある層に作用する地震層せん断力は,
その層の全重量に,

その層の地震層せん断力係数Ciを乗じて計算する.



その層の全重量、は合っているけど。。。

「その層から上部分」の重さを考慮していないからバツ。



→答え バツ



(解説)


Qi=Ci×Wi.地上部分における

ある層に作用する地震層せん断力Qiは,
その層より上部の全重量Wiに,

その層の地震層せん断力係数Ciを乗じて計算する.
その層より上部の全重量であって,その層の全重量ではない



地震層せん断力は 建物の重さに比例するので

構造部材や仕上げ材を軽いものにすると

地震力を軽減することが出来ます(°∀°)b




地震 地震層せん断力係数( Ci )



地震層せん断力(Qi)を出す時には


その階とその階より上の重量に 地震層せん断力係数(Ci)

掛けて出しました。。。






地震力=建物を揺らす力(というより横方向に揺さぶる力)は


地盤が揺れて横方法に建物にかかる力に加えて

地盤の周期、建物の周期、

高さ方向に影響するせん断力


について考えます




そうですよね!

軟弱でズブズブの地盤と岩盤とでは揺れ方が違うので

地震力も変わってきます



揺れ易い建物(背の高い鉄骨造等)と

揺れにくい建物(壁構造の2階建て鉄筋コンクリート構造)

では 受ける地震力は変わってきます。。。



地震力せん断係数( Ci )は これらを検討に入れた係数で

建物の構造や地域によって 大きさが変化します






地震層せん断力係数(Ci)


= Z(地震地域係数)×Rt(振動特性係数)

 ×At(高さ方向の地震層せん断力係数の分布係数)

 ×Co(標準せん断力係数)



これについての出題はこうです




構造文章コード10073


地震地域係数Zが1.0,振動特性係数Rtが0.9,
標準せん断力係数Coが0.2の場合・地上部分の最下層の
一次設計用地震層せん断力係数Ciは0.18としてよい.


地震地域係数や振動特性係数、標準せん断力係数、

全てを掛け合わせるのでしたね!


1.0×0.9×0.2 = 0.18 だから 答えはマル。



。。。って、あれ(^▽^;)? ひとつ抜けているような??



→答え マル



(解説)


建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiは,
地上部分の最下階では1.0であるから,
地上部分の最下階の地震層せん断力係数Ciは,
Ci=Z・Rt・Ai・Co=1.0×0.9×1.0×0.2=0.18となる.



。。。ああ! 

Ai(高さ方向の地震層せん断力係数の分布係数)が

抜けていますね! 



Atとは。。。?




○  At(高さ方向の地震層せん断力係数の分布係数)









Ai とは 固有周期と高さに関係して

地震層せん断力係数を補正する係数です







上の左図のように 

建物は高い階ほどよく揺れる=大きな水平力が生じるので



大きな水平力が生じるということは

地震層せん断力係数(Ci)も大きくなる。

( 横に揺さぶる力が大きいのでせん断力も大きい)




剛な建物(揺れにくい=固有周期が小さい)と

柔な建物(揺れ易い=固有周期が長い)とでは

柔な建物ほど大きく振動するので

地震層せん断力係数(Ci)は大きくなる



これを補正するのが 

Ai(高さ方向の地震層せん断力係数の分布係数) で 




建物が上階に行くほど大きく振動するのと同様

Ai も上階に行くほど大きくなる

 


※上にある 左図の棒が揺れている様子を

  頭に入れていけば忘れません 笑



Ai は設計用一次固有周期が長い(鉄骨造など)ほど

その傾向が大きくなり



地上部分の最下層の値は1.0です


。。。これ さっきの問題にあった内容ですね!



構造文章コード10073


地震地域係数Zが1.0,振動特性係数Rtが0.9,
標準せん断力係数Coが0.2の場合・地上部分の最下層の
一次設計用地震層せん断力係数Ciは0.18としてよい.


だから、



1.0×0.9×0.2×1.0 地上部分の最下層Aiの値 )

ああ、「地上部分の最下層」って書いてありますね!


となるのですね(°∀°)b  納得。




次に 地震の起こりやすいとされている地域ごとに

定められた係数Zについて。



○ Z(地震地域係数)





Z(地震地域係数)は 

過去の地震の記録に基いた 震害の程度や

地震活動の状況に応じて定められたものですが



これは試験用と割りきって頭に入れたほうが良いです

( 実際は沖縄の係数0.7というのは怪しいと言われていますよ)

この係数を鵜呑みにすると危険だという声がありますが

あまり書くと 試験勉強で混乱するので小さい字で 笑。

実際はどこで大地震が起こってもおかしくないと言われています



構造文章コード12071


地震地域係数Zは,

一般に,九州における値に比べて,
本州の太平洋側における値のほうが大きい.


そうですね、本州の太平洋側の係数は

九州よりは大きいので マル。



→正解 マル



地域によって Zの値が違うので

建築する地域が違うと同じような建物でも

地震力せん断係数( Ci )が変わる、ということなんですね



地域によって違うもの、は 固有周期もそうですね

軟弱地盤と硬い地盤では固有周期が違う。。。



地盤の固有周期と建物の一次固有周期の

種別に応じて定められたものが

Rt(振動特性係数)です





○ Rt(振動特性係数)



地盤の固有周期と建物の固有周期によって

建物にかかる地震層せん断力は変わってきます


建物の振動によって

地震造せん断力を軽減するのが

Rt(振動特性係数)なのです。。。






この図を頭に入れたら OKです♪


右にいくほど 建物の一次固有周期が長くなり

建物の一次固有周期が長くなると

Rt(振動特性係数)は小さくなります


固有周期については 

鉄骨造と鉄筋コンクリート構造の比較問題が出ます




構造文章コード11073


建築物の設計用一次固有周期Tは,

建築物の高さが等しければ,
一般に,鉄筋コンクリート構造より

鉄骨構造のほうが長い.



高さが同じ、S造とRC造。。。

よく揺れる(固有周期が長い)のはS造だから マル!


→答え マル



(解説)


建築物の設計用一次固有周期は,

T=h(0.02+0.01α)より求める.
したがって,建築物の高さhが等しければ,

鉄筋コンクリート構造はT=0 .02h
鉄骨構造はT=0.03hとなり,

鉄骨構造のほうが設計用一次固有周期Tは長くなる



。。。。これは 揺れるイメージで解けますね(^O^)





先に出てきた文章中



~ 建物の一次固有周期が長くなると

Rt(振動特性係数)は小さくなります ~



という表記は

よく揺れる建物ほど 地震層せん断力(Qi)が

小さくなる、ということです



想像してみて下さい。。。


よく揺れる鉄骨造の建物は 

横から揺さぶる地震力(地震層せん断力)に対して

柳のように揺れて力を受け流します



それに比べると 

揺れにくい建物(階数の低い鉄筋コンクリート構造の建物)は

横から揺さぶる力(地震層せん断力)を

モロに受け止めてしまいます。。。



だからといって 全ての鉄骨造が鉄筋コンクリート構造

よりも横から揺さぶる力(地震層せん断力)は少ない、

とは一概には言えません。




関東大震災の時

弱い地盤に建っている木造が多く壊れ

硬い地盤に建っている剛な蔵が多く壊れた、

という震害が


地盤の固有周期と建物についての関係性を

語っています。。。(前にブログに書きました)

http://ameblo.jp/2014kosoha/entry-11726202382.html



建物の材質(重いと地震層せん断力が大きくなります)、

地盤、建物の高さによって鉄骨造のほうが

横から揺さぶる力(地震層せん断力)を多く受けるかも

しれません。。。



だから





地震層せん断力係数(Ci)


= Z(地震地域係数)×Rt(振動特性係数)

 ×At(高さ方向の地震層せん断力係数の分布係数)

 ×Co(標準せん断力係数)



こういう式で その建物の地盤、高さ、固有周期などを

考慮して Qi(地震層せん断力)を出すのですね!




構造文章コード15072


建築物の地上部分に作用する地震力は,
建築物の固有周期が長い場合,

一般に,硬い地盤に比べて,

軟らかい地盤のほうが大きくなる.



上の表を頭に浮かべると

軟弱地盤のほうが硬い地盤よりもRtが大きいですね

Rtが大きいと 地震力(地震層せん断力Qi)は多きくなります



関東大震災時にも 

よく揺れる木造住宅(固有周期が長い)が

柔らかい地盤の下町で多く壊れたという事例があるので

答えはマル。



→答え マル



もう1問。


構造文章コード11075


振動特性係数Rtは,

建築物の設計用一次固有周期Tが1.0秒の場合,
軟弱地盤の場合より硬質地盤の場合のほうが小さい


一次固有周期が同じ1.0秒だとしたら。

上の表で Rt は硬い地盤のほうが小さい。

なので 答えはマル。


→答え マル



(解説)


振動特性係数Rtは,

建築物の設計用一次固有周期が1秒程度の場合,
第三種地盤(軟弱地盤)における値よりも,
第一種地盤(硬質地盤)における値のほうが小さい.



。。。Rt(振動特性係数)についての問題は


Rtの大小を


建物の固有周期と地盤の軟弱度をからめて

聞いているのか

 


建物の固有周期は関係なしに

地盤の軟弱度だけで聞いているのか、を


よく見極めないといけないですねー。。。(^▽^;)



建物の固有周期と地盤の軟弱度をからめて

聞いてくるような問題なら

先に書いた 関東大震災の震害を思い出せば

解けるはずです



。。。。最後は 標準せん断力係数(Co)です





○ Co( 標準せん断力係数 )




Co(標準せん断力係数)は 他の係数と違って

地震の規模によって決められた係数です







構造計算では 2つの大きさの地震を想定して



まれに生じる地震(中地震)については

建物が損傷しないように



極めてまれに生じる地震(大地震)については

建物が転倒・崩壊・倒壊しないように しています




これは 構造計算の一次設計、二次設計の

考え方なんですね。

前にブログに書きましたが

http://ameblo.jp/2014kosoha/entry-11763754332.html




勉強 一次設計

  

目的= 耐用年数中、数度経験する可能性のある

     震度5程度の中地震に対して

     損傷せず機能を保持する建物とするよう

     設計する


勉強 二次設計


目的= 耐用年数中に一度体験する可能性のある

     震度6~7の大地震に対して

     多少の損傷は許容することにより

     最終的に倒壊しない建物とするよう設計する







○(まる) 中地震の場合は壊れることが NGなので

  層間変形角の計算などで

  標準せん断力係数 Co = 0.2以上



○(まる) 大地震の場合(必要保有水平耐力の計算)は

  標準せん断力係数  Co = 1.0以上



○(まる) 著しく軟弱な地盤に建つ木造では Co= 0.3以上



と定めされています



これは どういうことかというと



大地震の場合には

地震力を大きく想定して(Co=1.0以上)

それに対抗した部材の選定や梁・柱の配置などを

行うように構造計算をしますが



中地震の場合は 

大地震より小さい地震力なので Co=0.2以上 で良く



軟弱な地盤に建つ木造は

地震に対して抵抗する力(応力)を通常より大きくするために

Co=0.3以上として 


普通の建物の中規模地震想定時より大きくしています




地震力を大きく想定して それに対抗出来る建物を

設計していれば 安全側の考え方なので

地震の規模によって Coが変わってくるのでしょう。。。



Co(標準せん断力係数)について

このような出題があります




構造文章コード21083


建築物の固有周期が長い場合や

地震地域係数Zが小さい場合には,
地震層せん断力係数Ciは,
標準せん断力係数Coより小さくなる場合がある.



固有周期が長い・

地震が起きにくいと言われている地域

では 地震せん断力係数を小さく出来る。。。?


標準せん断力係数は 地震の規模によって

決められたもの。固定の数値。


それに対して 固有周期が長いとRtが小さくなり

地震地域係数は最小で0.7の地域がある。。。

標準せん断力係数が最大の1.0だったとして


Rt:1.0以下、Z:0.7だと

Ciは1.0以下になるはずだから、答えはマル。




→答え マル



(解説)


地震層せん断力係数Ciは,Ci=Z・Rt・Ai・Coより求まる.
振動特性係数Rtは,建築物の弾性域における
固有周期と地盤の振動特性とによる

地震力の低減係数で1以下の値であり,

建築物の固有周期が長くなるほど小さくなる.

地震地域係数Zは,

その地方における過去の地震記録に基づく
災害の程度及び地震活動の状況に応じて

定められた地震力の低減係数であり,
0.7~1.0の値をとる


よって,
Rt,Zともに1より小さい値となる場合は,
地震層せん断力係数Ciは

標準せん断力係数Coより小さくなる場合がある.



。。。よ、良かったーーー。゚(T^T)゚。



これ、前に解けなかった問題です(T_T)

ひとつづつ 係数を丁寧に理解していったら

難なく解けるようになりました。゚(T^T)゚。




。。。急いで進むのもいいけど


苦手な部分には 少し時間を割いて

じっくり取り組むと


徐々に解ける問題が増えていくのですね。゚(T^T)゚。