ALS(筋萎縮性側索硬化症)について
ALSを予防する試みが始まっていますね。
これについて今回は米国マイケル教授(下記)の論文を読んでみました。
ALS予防へのロードマップ(みちすじ)というタイトルです。
ALSとは何か
と関係していると思います。
今回の先生は米国マイアミ大学の
マイケル先生
Michael Benatar教授(おなじみですね)
論文はJNNP誌の最新版です(文献1)。JNNP誌は世界トップの神経学の雑誌です。
進行停止とも関係すると思います。
今回は序論です。
ALSは稀ではない
ALSは稀な病気と思われていますが、そうではありません。
ALS の生涯リスクは男性で 263人にひとり、女性で 417 にひとりと推定されています。
長い経過がある
ALSの経過は予想以上に長く、治療といっても疾患プロセスのかなり後期になってしまうのです。
その頃には、神経の損傷が進み元に戻せない可能性があります。
早期に対処すべき
またいくつかの治験では、早期治療がいい結果をもたらすことが示めされています。
ALSを予防するには
ALSの予防するには原因と危険因子についての膨大な知識が必要です。
例えば遺伝的原因がわかっている場合、発症前の遺伝子変異保因者を特定できます。
予測して治療する
さらにリスクを予測するバイオマーカー、特にニューロフィラメント軽鎖 (NfL) が有用であり、疾患原因の治療が出現し始めています。
感想
ALSも難病といわれていますが
だいぶ理解が進んできましたね。
マイケル先生のお話、ALSといっても稀ではなく、(進行に差があっても)長い経過があり、いい条件を整えることで、軌道修正できる
いいお話ですね
ALSといってもいろいろな対策があると思います。
本編のほうはまた次回ということで。。
ここまでご覧いただきありがとうございました
文献
Michael Benatar, Stephen A Goutman , Kim A Staat et al. A roadmap to ALS prevention: strategies and priorities
J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2023 Jan 23;jnnp-2022-330473. doi: 10.1136/jnnp-2022-330473. Online ahead of print.
参考ブログ