“このホテル
中庭がライト
アップされて
綺麗らしいの“
“一緒に散歩しない“
“うん、いいよ”
高志さんと二人で
歩くだけで
私の心は
満たされた
人影のない
木の下に
差し掛かった
“高志さん
ず~と好きだった“
といって自分から
彼によりかかる
優しく彼が
抱き寄せてくれ
私の唇に
彼の唇が触れてきた
激しくはないが
優しいキス
こんな日が
来るなんて
高校時代の
私に教えてあげたい
“ごめん
思わず・・“
彼が謝るように
“うんうん
高志さんは
私の憧れ
だったから嬉しい“
彼は私の右手を
握ってくれて
ロビーに
戻ってくれた
彼の左手から
熱い体温が伝わり
私をリラックス
させてくれた