飲食店のおもてなし | 2014年3月10日(月)に               オーベルジュをオープンする男のブログ

飲食店のおもてなし

先日、四谷三丁目に新しくオープンした


「喜怒哀楽」 という炉端焼きのお店に行ってきました。


炉端焼きのお店って


普段行きそうで、なかなか行く機会がありません。



僕もかなり久しぶりに行きましたが


食の不安が叫ばれている昨今にあって


目の前に並んでいる新鮮な食材を


そのまま目の前で調理して、出してもらう


というスタイルは、逆に非常に安心感があります。



それぞれの素材の持ち味を


最大限に引き出す、最低限の調理で


“カウンター越し”という最短距離で口に入れる。


これで、ウマくないわけがない!!



そして、何より記憶に残ったのは


店員さんのサービス・心配りの良さ。



電話で予約して行ったのですが、


案内されたカウンターの席に↓


喜怒哀楽1


こんなカードが!



アラカワというと


よく「新川」と間違われることが多いのですが


ちゃんと「荒川 様」と書いてあることに、ちょっと感激。


そして、中を開くと


喜怒哀楽2

心からのメッセージ


ご来店ありがとうございます。


我らの“喜怒哀楽”を存分に


お楽しみ頂けたらと思います♪


10月23日



と書かれてありました。



ほんの、ちょっとしたことかもしれません。


高級レストランにばかり行っている人には


なんでもないことかもしれません。



でも、このちょっとした、いい意味での“裏切り”で


お店に対する印象は大きく変わります。


これで“つかみ”は完全にオッケーでした。



そして、同店を経営されている社長さんが


『店を出るときに楽しかったと感じてもらえる店。


おもてなしの心を大切にし、


お客様の記憶に残る店にしていきたい』


『接客やサービスで人間力を見せる店にする』


とおっしゃっているように、


接客もとっても心地よく、


細やかな気配りに感心してしまいました。



あったか~いオシボリを、4回ぐらい取り替えて出してくれました。


飲み物のおかわりを聞いてくれるタイミングもちょうどよく。


スタッフの方全員が、程よく元気で・活気があり。


デザートを食べた後、お茶が欲しいなぁと思っていたら


すかさず、あったかいお茶がでてきて。


帰るときには1階まで降りてきて(お店は2階)、


笑顔であいさつをしてくれて。



仕事上、色んなお店に行きますが


ここまで、隅から隅までオーナーさんの想いが


行き届いているお店はなかなかありません。


スタッフの方の教育も、ここまで徹底できるのはスゴイと思います。



余談ですが、


先日、ある飲食店のプレオープンに招待されてお邪魔したのですが


そこのスタッフは、グランドオープン直前でいきり立っていたのか、


声が無駄に大きすぎて、非常に不愉快でした。


一緒に行ったメンバーとの会話がままならないぐらいの大声。


スタッフの不手際も、大声で注意していました。


完全にお客さんの存在は無視されています。


声は大きければいい、というものではありません。


全てにおいて、“良い加減”であることはとっても大事です。


そして、全てにおいて自分の言動を客観的に見てみること、


俯瞰で見てみることが何よりも大事です。



自分がお客さんの立場だったら、


どのくらいの声の大きさが心地よいのか。


どのくらいのタイミングで声をかけるのがちょうどいいのか。


自分がお客さんだったら、


スタッフ同士が大声で注意しあっているのを聞いて


いい気持ちで食事ができるか。



自分自身の立場からしか物事を見る事が出来ないと


相手(お客様)を満足させることは絶対に出来ません。


これは、全ての仕事に通じること。



そうは言っても、自分もまだまだ大いなる未熟者です。


人のフリ見て、我がフリなおせ。


自分は、自分を客観的に見ることができているのか、


改めて客観的に見てみようと思います。



話がそれましたが、


四谷三丁目の「喜怒哀楽」


是非是非、一度行って見て下さい。


かなり、オススメです!!