少数株主から会社に対する帳簿閲覧請求が否定された事例
東京地方裁判所決定/平成元年(ヨ)第2055号
平成元年6月22日
【判示事項】 少数株主から会社に対する帳簿閲覧請求が否定された事例
【判決要旨】 1、商法293条ノ6にいう「会計の帳簿」とは、1定時期における営業上の財産及びその価額、並びに取引その他営業上の財産に影響を及ぼすべき事項を記載する帳簿を意味し、「会計の書類」とは、右の会計の帳簿を作成する材料となった書類その他会計の帳簿を実質的に補充する書類を意味すると解すべきである。
2、会社の法人税確定申告書は、本件事実関係のもとでは、会計の帳簿作成の材料となる余地はなく、むしろ、損益計算書及び会計の帳簿を材料にして作成される書類であるから、商法293条ノ6所定の「会計の帳簿」及び「会計の書類」に該当しない。
【参照条文】 商法293の6
【掲載誌】 判例タイムズ700号155頁
金融・商事判例825号13頁
判例時報1315号3頁