秋武憲一、岡健太郎『離婚調停 離婚訴訟〔三訂版〕(リーガル・プログレッシブ・シリーズ第7巻) 』青林書院2019年
内容紹介
ますます複雑化し増加する離婚紛争実務と理論を理解するための決定版!
●離婚調停及び訴訟の主要な論点について,実務の具体的運用とその理論的な説明を行い,迅速適正なより良い調停と訴訟の在り方を明示
●家事事件手続法,平成28年・平成30年の民法改正等に伴い,家裁で行われてきた調停及び人事訴訟事件の運用の様々な工夫や試みを詳解
【感想】
東京家庭裁判所の実務を記述したもの。
下級審裁判例の引用はほとんどないので、他の本で補う必要がある。
民法改正による成年年齢の引き下げが養育費を決める際に影響しないというのは、法律的に正しいのだろうか。
財産分与の財産の評価の基準時について、別居時と口頭弁論終結時の2つがあるが、著者は、財産ごとに使い分けをしており、理論的には難点がある。