久禮義継『スモールM&Aの教科書』2019年 | 法律大好きのブログ(弁護士村田英幸)

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役に立つ裁判例の紹介、法律の本の書評です。弁護士経験32年。第二東京弁護士会所属21770

ファイナンシャル・アドバイザーが「心構え」として、1年目には読むには向いていると思う。

しかしながら、中小企業のスモールM&Aの現状を知りたい人には不向き。中小企業庁の『中小企業白書』を無料でネットで読んだ方が良い。

評価は5点満点で、★1つである。

内容(「BOOK」データベースより)

小さいから安直でいいわけではない。人間味のあるウェットな面にフォーカスするなど、小規模ならではの重要ポイントがわかる!

規模も取引金額も小さいM&A取引が増えている。こうしたスモールM&Aならではの実行上のポイントを,アドバイザー,買主,売主それぞれの目線で,実態に即して丁寧に解説。

また、書評で「また単なるビジネス目線ではなく、筆者の大義(スモールM&A市場を発展させる。大廃業時代に挑戦する)を文中からひしひしと感じることができ、その想いに共感した。」とべた褒めしている人がいたが、疑問である。