樋口範雄『アメリカ不法行為法』
弘文堂、平成24年
上記書籍のうち、以下の部分を読み終えました。
不法行為については、
ⅰ)故意・過失による行為、
ⅱ)違法性、
ⅲ)行為と結果の因果関係、
ⅳ)結果(損害)
が成立要件である。
今から見ると、判例・学説が古い部分が見受けられる。
例えば、熱いコーヒー・カップをこぼしたので、ファーストフードの店を訴えた事件で損害賠償が認められた事件がばからしい具体例として記載されている。
しかし、その後、その店では、カップの転倒防止用の底になるようなテイクアウト用の段ボールの型紙を配布するようになったので、カップが転倒する例が確実に減ったという実例もある。
違法行為を抑制するのは、違法行為を実行した場合のデメリットが、メリットを上回る場合である。
第4章 過失の意義
第5章 過失の不法行為における現実の損害と事実的因果関係