- すらすら図解 MBOのしくみ/中央経済社
- ¥1,944
- Amazon.co.jp
あると綜合事務所『すらすら図解
中央経済社、2012年、本文約160頁。
第1章 MBOの概要
第2章 MBOの形態・目的
第3章 MBOの手続と会社法
第4章 MBOの手続と金融商品取引法
第5章 MBOのファイナンス
第6章 MBOにおける企業価値評価
第7章 MBOの会計・税務
第8章 MBOと相続・事業承継
MBOの法的スキームとして、全部取得条項付種類株式+スクィーズ・アウト(産活法21条の3)、株式交換、現金対価の方法がある。現金対価の場合、税法上、原則として、適格組織再編の要件を満たさない。
本稿では、公開買付けを行った場合の「応募株券の保管」との記載があるが、上場会社では、株券不発行会社とされて、社債、株式等の振替に関する法律により、対抗要件を備えるので、上記記述は間違っている。
本稿では指摘されていないが、以下の点を指摘することができる。
相続税対策として、創業家がいったん株式を上場し、上場株式は時価評価額(市場価格)となるから、相対的に相続税が安くなる。相続後、MBOをして、いわば「買戻し」して、再び、創業家がオーナーとなるという手法がある。なお、創業者が株式を持っている場合には純資産評価額等が基本となり、株式の評価額が相対的に高くなる。また、創業家の持ち株会社は、特定株式保有会社・特定資産保有会社として、相続税評価額が高くなる。
転換社債型新株予約権付社債という記載があるが、間違いである。会社法では、取得請求権付新株予約権付社債である。なお、今でも、新株予約権のことを「ワラント」と呼ぶ。
「端株」という記載があるが、間違いである。会社法では、「1株に満たない端数」と呼ぶ。
MBOのしくみ』