暴力が激しかった2年前の夏、特養の申し込みをしました。
700人待ちということでした。
申し込みはしたものの、入れる当てもなく、そのまま忘れていました。

この特養は、海のそばで、眺めが素晴らしいところです。
広いホールは、食堂にもなり、利用者さんが思い思いにくつろぐ場所にもなっているようでした。
海に向かって大きな窓が連なっていて、開放感がありました。
見学に行った日は、お天気がいい日で、穏やかな海面がキラキラ光って、とても心落ち着いたのを覚えています。
家からは、電車一本で乗り換えなしで行けるので、私が通うのも便利だなと思いました。

今年の4月に、入所委員会にかけるため、訪問して話を聞きたいと連絡がきました。
4月中旬に担当の方がみえました。
次に空いた時に入る男性の候補者が3人いて、夫はそのうちの一人ということでした。
すぐかもしれないし、遅くでも1年以内だろうとのことでした。

私は包み隠さず、現状と自分の思っていることをお話ししました。
 正直なところ、ずっと家に置きたいと思っている。
 でも、最近は、階段の上り下りが覚束なくなってしまった。
 私自身、大腸がんの経過観察中の身の上なので、いつどうなるかわからない。
 私になにかあった場合、夫を看てくれるひとがいなくなってしまう。
 今回、辞退しても、優先順位を保っていて頂けるのだろうか..と。

まぁ虫のいい話ではありますが、そうお聞きしてみました。
そしたら、よくわかって下さって、優先順位はかなり上に保っておいて下さるとのことでした。
また、入居の時期も、階段の上り下りができなくなったらということで、了解していただきました。
それまでの間、特養に併設のショートステイを使っていて下さいと言われ、ケアマネさんにお願いして、申し込みをしてもらっていました。


来週、そのショートステイが始まります。
一回目はお試しということで、一泊二日です。
その後は、事前に予約を入れて利用していく形になります。

夫に話してもわからないけど、私は夫の目を見ながら話しました。
こういうわけで、ショートステイ頼んだから..と。
話しているうちに、涙があふれてきました。
まだ特養に入れるわけでもないのに...
でも、その一歩を踏み出してしまった感じがしてしまったのです。

こんなんじゃ、本当に特養に入れることになったら、どうなるんでしょね。

...ダメすぎ、私。


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