私はこれまでの人生、人を介護したことはありませんでした。
まして、認知症の介護については、全くの無知でした。
夫が認知症になってから、いろいろな本を読みあさりましたが、どれもその時点の私の心配、疑問を解決してくれるものではありませんでした。
そもそも、夫がこれからどうなっていくんだろうということすらわかりませんでした。
主治医の先生に聞いても、単にステージ別の症状を教えてくれるだけでした。
次のステージにいかない、いくのを食い止めるという発想は、先生には全くなさそうでした。
その時々でいろいろな心配事がありました。
相談する相手がいない私は、ネットでいろんな方のブログを読んで参考にさせていただきました。
ブログそのものはもちろん、そこについているコメントも、生の実体験に基づいたコメントなので、とても参考になりました。
勝手に、そしてありがたく、そのお知恵を拝借させていただいてきました。
例えば、裏側防水ナシの尿取りパッドの存在を知ったのも、どなたかのブログで、おむつの話題が上がっていたときでした。
毎朝のベッドの洪水に悩まされていた私は、早速入手して使用してみました。
以来、ずっと便利に使用を続けています。
こうした介護のヒント、アイディアは、数限りなくブログから頂いております。
夫は早い時期から言葉を失っています。
ブログには、同じような症状、段階なのだけど、まだご自分のことを話せる方がいて、それを書かれているのを拝見すれば、ああ、そうか、夫はこういう状態なのだなと理解することができました。
これもまた、ほんとにありがたいことでした。
ブログは私にとって、知識の宝庫です。
願わくば、この拙い私のブログでも、いつの日か、どこかにいるどなたかのお役に立てれば嬉しいと思っています。
そういった私の、最も敬愛するブログの一つ、認知症という希望のオーナーが、長男さんです。
今回の温泉旅行先に訪ねてきて下さり、本当に心のこもった手助けをして下さいました。
旅館に着いた当日の夜、無事着いたことを報告しがてら、私一人では夫をお風呂に入れられなかったこと、若主人が、平日は手伝ってくれることになったことを話しました。
なんと長男さんは、日曜日に来て手伝って下さるとのことでした。
メッセージのやりとりでは、親しくお話をさせて頂いていたとはいえ、見ず知らずの方です。
そんなご負担をかけていいものかどうか、私はためらいました。
でも、日曜日も夫をお風呂に入れられる!
私はありがたくお言葉に甘えることにしました。
最初の日曜日、長男さんは約束通り旅館を訪ねてきて下さいました。
とても誠実そうな方で、すぐ打ち解けてお話しすることができました。
背が高く、見るからに頼りがいがありそうなイケメンの方でした。
ひとしきり、昔行った旅行のこと、水中を撮影したビデオのことなどおしゃべりしました。
夫が言葉が話せたら、きっと話に加わりたいと思ったことでしょう。
夫の趣味は、長男さんと共通するものがありました。
あらかじめ長男さんにも水着を持ってきて下さるようにお願いしていました。
夫をお風呂にいれてもらい、3人でゆっくりと湯船に浸かりました。
いつもは、シャワーをかけた後すぐに浴槽にいれるしかなかったのですが、この日は夫の頭をシャンプーし、体も石けんで洗ってやることができました。
長男さんは、次の日曜日もまた来て下さるとのことでした。
早めに来て、お昼にも連れ出して下さるとのことでした。
私はすっかり甘えてしまって、即答でお願いしてしまいました。
楽しみにしていたその翌週、長男さんは、今度は奥様も連れてきてくださいました。
花のように明るくて、かわいらしい素敵な奥様でした。
ほんとにお似合いのご夫婦でした。
早速長男さんの車で出発しました。
夫を助手席に座らせてもらい、ドライブ中の景色がよく見えるようにしました。
新緑の中の、それは楽しい素敵なドライブでした。
泊まっていた旅館が、県境に近いところだったので、なんと隣の県まで連れて行って頂きました。
家を出発した時点の夫の体調では、旅館に来ること自体不安があったのに、今や、更に足を伸ばして隣の県までドライブしている!
私は嬉しくてたまりませんでした。
長男さんは、あらかじめ、おいしいおそば屋さんの席を予約しておいてくれました。
混んでいたけどすぐ席につくことができました。
板そばという、おそばの玉が、板状の器に並べられているものを食べました。
5人前なのに、4人でぺろりと食べてしまいました。
大根おろしをたれに入れて食べました。これがとんでもなく美味でした。
おそば自体がおいしいのはもちろんのこと、それに大根おろしがからまったこの味!
この大根は普通の大根ではない!と、長男さんが、お店の人にどんな大根を使っているのかと聞きに行きましたが、企業秘密なのか教えてもらえませんでした。
わいわいがやがやとほんとに楽しい食事でした。
夫は、介助こそ必要でしたが、ちゃんときれいに食べてくれました。
上手におそばを啜っていました。
私は夫が認知症患者であることを忘れ、仲の良い友達と4人で食事をしている錯覚にとらわれました。
満腹で満足し、私たちは更にドライブを続けました。
途中、大きな川の河原で、一休みしました。
お天気がよくて、暑い位の日でした。
その後旅館へ戻り、長男さんは、また夫をお風呂にいれて下さいました。
本当に、何から何までお世話になりました。
思いがけずお会いでき、本当に親切にしていただきました。
ありがとうございました。
感謝の念でいっぱいです。
まして、認知症の介護については、全くの無知でした。
夫が認知症になってから、いろいろな本を読みあさりましたが、どれもその時点の私の心配、疑問を解決してくれるものではありませんでした。
そもそも、夫がこれからどうなっていくんだろうということすらわかりませんでした。
主治医の先生に聞いても、単にステージ別の症状を教えてくれるだけでした。
次のステージにいかない、いくのを食い止めるという発想は、先生には全くなさそうでした。
その時々でいろいろな心配事がありました。
相談する相手がいない私は、ネットでいろんな方のブログを読んで参考にさせていただきました。
ブログそのものはもちろん、そこについているコメントも、生の実体験に基づいたコメントなので、とても参考になりました。
勝手に、そしてありがたく、そのお知恵を拝借させていただいてきました。
例えば、裏側防水ナシの尿取りパッドの存在を知ったのも、どなたかのブログで、おむつの話題が上がっていたときでした。
毎朝のベッドの洪水に悩まされていた私は、早速入手して使用してみました。
以来、ずっと便利に使用を続けています。
こうした介護のヒント、アイディアは、数限りなくブログから頂いております。
夫は早い時期から言葉を失っています。
ブログには、同じような症状、段階なのだけど、まだご自分のことを話せる方がいて、それを書かれているのを拝見すれば、ああ、そうか、夫はこういう状態なのだなと理解することができました。
これもまた、ほんとにありがたいことでした。
ブログは私にとって、知識の宝庫です。
願わくば、この拙い私のブログでも、いつの日か、どこかにいるどなたかのお役に立てれば嬉しいと思っています。
そういった私の、最も敬愛するブログの一つ、認知症という希望のオーナーが、長男さんです。
今回の温泉旅行先に訪ねてきて下さり、本当に心のこもった手助けをして下さいました。
旅館に着いた当日の夜、無事着いたことを報告しがてら、私一人では夫をお風呂に入れられなかったこと、若主人が、平日は手伝ってくれることになったことを話しました。
なんと長男さんは、日曜日に来て手伝って下さるとのことでした。
メッセージのやりとりでは、親しくお話をさせて頂いていたとはいえ、見ず知らずの方です。
そんなご負担をかけていいものかどうか、私はためらいました。
でも、日曜日も夫をお風呂に入れられる!
私はありがたくお言葉に甘えることにしました。
最初の日曜日、長男さんは約束通り旅館を訪ねてきて下さいました。
とても誠実そうな方で、すぐ打ち解けてお話しすることができました。
背が高く、見るからに頼りがいがありそうなイケメンの方でした。
ひとしきり、昔行った旅行のこと、水中を撮影したビデオのことなどおしゃべりしました。
夫が言葉が話せたら、きっと話に加わりたいと思ったことでしょう。
夫の趣味は、長男さんと共通するものがありました。
あらかじめ長男さんにも水着を持ってきて下さるようにお願いしていました。
夫をお風呂にいれてもらい、3人でゆっくりと湯船に浸かりました。
いつもは、シャワーをかけた後すぐに浴槽にいれるしかなかったのですが、この日は夫の頭をシャンプーし、体も石けんで洗ってやることができました。
長男さんは、次の日曜日もまた来て下さるとのことでした。
早めに来て、お昼にも連れ出して下さるとのことでした。
私はすっかり甘えてしまって、即答でお願いしてしまいました。
楽しみにしていたその翌週、長男さんは、今度は奥様も連れてきてくださいました。
花のように明るくて、かわいらしい素敵な奥様でした。
ほんとにお似合いのご夫婦でした。
早速長男さんの車で出発しました。
夫を助手席に座らせてもらい、ドライブ中の景色がよく見えるようにしました。
新緑の中の、それは楽しい素敵なドライブでした。
泊まっていた旅館が、県境に近いところだったので、なんと隣の県まで連れて行って頂きました。
家を出発した時点の夫の体調では、旅館に来ること自体不安があったのに、今や、更に足を伸ばして隣の県までドライブしている!
私は嬉しくてたまりませんでした。
長男さんは、あらかじめ、おいしいおそば屋さんの席を予約しておいてくれました。
混んでいたけどすぐ席につくことができました。
板そばという、おそばの玉が、板状の器に並べられているものを食べました。
5人前なのに、4人でぺろりと食べてしまいました。
大根おろしをたれに入れて食べました。これがとんでもなく美味でした。
おそば自体がおいしいのはもちろんのこと、それに大根おろしがからまったこの味!
この大根は普通の大根ではない!と、長男さんが、お店の人にどんな大根を使っているのかと聞きに行きましたが、企業秘密なのか教えてもらえませんでした。
わいわいがやがやとほんとに楽しい食事でした。
夫は、介助こそ必要でしたが、ちゃんときれいに食べてくれました。
上手におそばを啜っていました。
私は夫が認知症患者であることを忘れ、仲の良い友達と4人で食事をしている錯覚にとらわれました。
満腹で満足し、私たちは更にドライブを続けました。
途中、大きな川の河原で、一休みしました。
お天気がよくて、暑い位の日でした。
その後旅館へ戻り、長男さんは、また夫をお風呂にいれて下さいました。
本当に、何から何までお世話になりました。
思いがけずお会いでき、本当に親切にしていただきました。
ありがとうございました。
感謝の念でいっぱいです。