私は今、とんでもない事を計画しています。
無謀なのはわかっています。
でも、やってみたいのです。
惨憺たる結果に終わるかもしれません。
夫を温泉に連れて行きます。
歩くのも覚束なく、立っていてもバランスを崩して後ろに反っくり返ってしまう夫をです。
実家の母が、ほぼ毎月行っている温泉のおかみさんが、夫を是非湯治に連れてきて下さいと言ったそうです。
実家は遠く離れていて、最後に夫を連れて行ったのは2年半前です。
電話で夫の状況を話してはいたのですが、母はきっとピンときていなかったのでしょう。
圧迫骨折の時の入院で、すっかり別人になってしまった夫を、母は知りません。
湯治は良いから連れてこいと、いとも簡単に言っていました。
私は、とんでもない、行けるわけがないでしょと答えました。
電話を切った後、私はもやもやしていました。
実は去年の冬、夫を湯治に連れて行きたいと思って、いろいろ調べたりしていたのです。
入院の後、夫の手足は非常に冷たくなりました。
触ると氷のように冷たくなっていました。
一部赤黒く変色したりして、褥瘡になる一歩手前の感じでした。
素人考えでしたが、これは血行が悪いからこうなった、血行を良くするには湯治がいいんじゃないだろうか..と考えたわけです。
3週間の入院で、ベッドの上での排泄を余儀なくされ、すっかりおむつが必要になってしまった夫でした。
そのころは、おむつに関して試行錯誤の段階で、毎朝のようにベッドは洪水でした。
背中どころか、首のあたりまでびっしょりになっていました。
とても余所に連れて行って、泊まらせることなど、できっこない状態でした。
そんなわけで、私は湯治をあきらめてしまいました。
母が言うには、その旅館は、家族でやっている純和風の旅館で、畳部屋しかないけども、そこにベッドを持ち込んでもいいとのことでした。
家族風呂があって、自由に使えるとのことでした。
また、洗い場に介護用のシャワーチェアを持ち込んでもいいとのことでした。
それならば...なんとかなる...んじゃない..?
まぁ、連れて行けるかどうかが問題だけど...。
車いすでなら、なんとかなるのかな..?
私の心は千々に乱れました。
悩んだあげく、私は行くことに決めました。
この機会を逃したら、もう温泉に連れて行くことはできないでしょうから。
ベッドは現地の介護用品レンタルのお店で借りることにしました。
シャワーチェアは母が買ってくれるそうです。
母も高齢なので、足腰が弱くなっており、普通の温泉にある腰掛けではちょっと辛いので、そのままそこに置いてもらって、自分が行ったときに使うつもりらしいです。
既に滞在中必要と思われるものは、宅急便で発送しました。
後は、夫を車いすに乗せ、連れて行くだけです。
与論へ行ったときのような奇跡は、今ではもう起きないと思います。
それでも、柳の下の二匹目のどじょうを探してみたいと思っています。
毎日温泉に入れて、お天気がよければ、きれいな空気の中をお散歩して..。
少しでも夫にいい影響があればいいなと思っています。
それでは、行ってきます。
無謀なのはわかっています。
でも、やってみたいのです。
惨憺たる結果に終わるかもしれません。
夫を温泉に連れて行きます。
歩くのも覚束なく、立っていてもバランスを崩して後ろに反っくり返ってしまう夫をです。
実家の母が、ほぼ毎月行っている温泉のおかみさんが、夫を是非湯治に連れてきて下さいと言ったそうです。
実家は遠く離れていて、最後に夫を連れて行ったのは2年半前です。
電話で夫の状況を話してはいたのですが、母はきっとピンときていなかったのでしょう。
圧迫骨折の時の入院で、すっかり別人になってしまった夫を、母は知りません。
湯治は良いから連れてこいと、いとも簡単に言っていました。
私は、とんでもない、行けるわけがないでしょと答えました。
電話を切った後、私はもやもやしていました。
実は去年の冬、夫を湯治に連れて行きたいと思って、いろいろ調べたりしていたのです。
入院の後、夫の手足は非常に冷たくなりました。
触ると氷のように冷たくなっていました。
一部赤黒く変色したりして、褥瘡になる一歩手前の感じでした。
素人考えでしたが、これは血行が悪いからこうなった、血行を良くするには湯治がいいんじゃないだろうか..と考えたわけです。
3週間の入院で、ベッドの上での排泄を余儀なくされ、すっかりおむつが必要になってしまった夫でした。
そのころは、おむつに関して試行錯誤の段階で、毎朝のようにベッドは洪水でした。
背中どころか、首のあたりまでびっしょりになっていました。
とても余所に連れて行って、泊まらせることなど、できっこない状態でした。
そんなわけで、私は湯治をあきらめてしまいました。
母が言うには、その旅館は、家族でやっている純和風の旅館で、畳部屋しかないけども、そこにベッドを持ち込んでもいいとのことでした。
家族風呂があって、自由に使えるとのことでした。
また、洗い場に介護用のシャワーチェアを持ち込んでもいいとのことでした。
それならば...なんとかなる...んじゃない..?
まぁ、連れて行けるかどうかが問題だけど...。
車いすでなら、なんとかなるのかな..?
私の心は千々に乱れました。
悩んだあげく、私は行くことに決めました。
この機会を逃したら、もう温泉に連れて行くことはできないでしょうから。
ベッドは現地の介護用品レンタルのお店で借りることにしました。
シャワーチェアは母が買ってくれるそうです。
母も高齢なので、足腰が弱くなっており、普通の温泉にある腰掛けではちょっと辛いので、そのままそこに置いてもらって、自分が行ったときに使うつもりらしいです。
既に滞在中必要と思われるものは、宅急便で発送しました。
後は、夫を車いすに乗せ、連れて行くだけです。
与論へ行ったときのような奇跡は、今ではもう起きないと思います。
それでも、柳の下の二匹目のどじょうを探してみたいと思っています。
毎日温泉に入れて、お天気がよければ、きれいな空気の中をお散歩して..。
少しでも夫にいい影響があればいいなと思っています。
それでは、行ってきます。