診断から3年ほど経ったある朝のこと
何気なく二階に上がってリビングに行った私は、その場で凍り付きました。
目に見えるものが信じられませんでした。
床の上に、広範囲に、黒い物体が散らばっていました。
あるところでは山盛りに盛り上がっていて、それはそれは大量の便でした。
我に返って、とにかくこれを片付けなきゃと夢中で掃除しました。
紙にくるんで、何度も何度もトイレに運んで捨てました。
人の便に触れたのは(もちろん自分のもですが..)これが初めてでした。
途中で水を流すのも気がつかなくて、あらかた運び終わってから水を流したらトイレが詰まってしまいました。
家には詰まりを直す道具がなかったので、近くの店まで買いに行きました。
帰ってみると、夫がレバーを操作してまた水を流してしまっていました。
汚水が溢れて、床が水浸しになっていました。
夫は、これを引き起こした原因が自分にあるなどとは全く思わない風で、ごく普通な態度でした。
この頃はもう、言葉がほとんど話せず、会話が成立しなくなっていましたので、私もなんでこういうことをしたかとかは訪ねませんでした。
大便をした後、紙で拭くのを忘れたり、水を流すのを忘れたりが始まったのもこの頃からだったと思います。
まだトイレ介助は必要ではなく、私は手出しをしないで、汚したら掃除するというのを続けていました。
その後、玄関への放尿が始まりました。
玄関は水を流して掃除できるからまだいいけど、困るのが、寝室での放尿でした..。
ベッドの下まで入り込んでいて、ベッドが重いので動かすことができませんでした。
ベッドの布団の上への放尿もありました。
私の布団の上に放尿があって、知らずに私はそこに腰掛けてしまったこともあります。
トイレの手前の廊下での放尿が頻繁になりました。
木の床に水が落ちる音...その音を聞くと気が狂いそうになりました。
一旦掃除してもまた汚し、ひどいときには一晩に3回も掃除を繰り返しました。
トイレクリーナーで拭き取って、その後、蒸気クリーナーをかけました。
熱い蒸気がかかるのを見ていると、少しさっぱりした気分になれました。
そうでもしないと、私の心の平衡を保てないような気がしていました。
夫が病気になったように、いずれ私も壊れていく..そんな気がしていました。
何気なく二階に上がってリビングに行った私は、その場で凍り付きました。
目に見えるものが信じられませんでした。
床の上に、広範囲に、黒い物体が散らばっていました。
あるところでは山盛りに盛り上がっていて、それはそれは大量の便でした。
我に返って、とにかくこれを片付けなきゃと夢中で掃除しました。
紙にくるんで、何度も何度もトイレに運んで捨てました。
人の便に触れたのは(もちろん自分のもですが..)これが初めてでした。
途中で水を流すのも気がつかなくて、あらかた運び終わってから水を流したらトイレが詰まってしまいました。
家には詰まりを直す道具がなかったので、近くの店まで買いに行きました。
帰ってみると、夫がレバーを操作してまた水を流してしまっていました。
汚水が溢れて、床が水浸しになっていました。
夫は、これを引き起こした原因が自分にあるなどとは全く思わない風で、ごく普通な態度でした。
この頃はもう、言葉がほとんど話せず、会話が成立しなくなっていましたので、私もなんでこういうことをしたかとかは訪ねませんでした。
大便をした後、紙で拭くのを忘れたり、水を流すのを忘れたりが始まったのもこの頃からだったと思います。
まだトイレ介助は必要ではなく、私は手出しをしないで、汚したら掃除するというのを続けていました。
その後、玄関への放尿が始まりました。
玄関は水を流して掃除できるからまだいいけど、困るのが、寝室での放尿でした..。
ベッドの下まで入り込んでいて、ベッドが重いので動かすことができませんでした。
ベッドの布団の上への放尿もありました。
私の布団の上に放尿があって、知らずに私はそこに腰掛けてしまったこともあります。
トイレの手前の廊下での放尿が頻繁になりました。
木の床に水が落ちる音...その音を聞くと気が狂いそうになりました。
一旦掃除してもまた汚し、ひどいときには一晩に3回も掃除を繰り返しました。
トイレクリーナーで拭き取って、その後、蒸気クリーナーをかけました。
熱い蒸気がかかるのを見ていると、少しさっぱりした気分になれました。
そうでもしないと、私の心の平衡を保てないような気がしていました。
夫が病気になったように、いずれ私も壊れていく..そんな気がしていました。