月命日。 | アロエのブログ

月命日。

父の月命日に


お墓の前に行くと



不思議な気分になる。





父は


ある年のクリスマスイブに突然倒れた。


ホントに突然。


前日は友達とゴルフへ行き、一位になったと喜んでいたらしい。


離れて暮らしていた私に連絡が入ったのは会社へ行く直前。


「お父さんが倒れた」


信じられなかった。


当時の私は無茶苦茶仕事が忙しくて、仕事は休めないと言って電話を切ってしまった。


今思うと非情な娘だ。

実感がなかった。



数分後


また母から電話が入った。

「駄目だ。死にそうだって。早く帰って来てぇー!」
泣き崩れる母の声に、


頬を叩かれた気分だった。


ぶわっと涙が溢れてきた。


病院までどうやってたどりついたか覚えていない。



とにかく早く会いたかった。



父はICUにいた。


医師に促され


母と中に入った。



その時の父の姿は今でも鮮明に覚えている。



人口呼吸器に心電図に、
チューブだらけの父。



目の前にしても
どこかで嘘でしょ?

って思ってた。


でも涙だけは止まらなかった。


別室で
医師から容態を説明された。

くも膜下出血であること。
出血が酷く
予断を許さない状況であること。

意識を戻さないと手術ができないこと。

手術はかなり難しいこと。
成功しても介護生活になること。



血圧の高い母は倒こんで内科に運ばれてしまった。



「しっかりしなければ」


肝が据わった気がした。


涙がひっこんだ。


もう一度父に会いに行った。


医師は意識が戻ってないと言うけど、


手を握れば握り返してくるし、開かれたままの目はちゃんと目線が合っている気がした。


「がんばろうね」


そう行って外に出た。


病院にいても会える時間は限られていたし、何もできなかったけど側を離れたくなかった。


だからICUの前のベンチに泊まり込んだ。


親戚の人がお弁当を作って持ってきてくれた。
すごく嬉しかった。全く食欲がなかったけど
自分まで倒れないために必死で食べた。


夜中にICUからアラームが聞こえる度に心臓が止まるかと思った。


父に会える時は
ずっと励まし続けた。


父も生きようと頑張っているように見えた。


普段は照れ臭くて言えないことも言えた。


言わなきゃって

伝えなきゃって

思った。


父は涙を流した。


そんなある日、


看護士さんが父の体の向きを変えてくれた時

痛そうな顔をした。


後になって

「痛い?辛い?」

って聞いてみた。


すると父は



ゆっくりと首を横に振った。


涙が止まらなかった。


普段から我慢強くて
決して弱音を吐かない父だった。


何もこんな体になってまで…


そして明日手術という日。

父の容態が急変し


翌朝


母と私の手を握ったまま

行ってしまった。



脈拍が徐々に遅くなり


ピーーーー


という音が部屋に響いていた。



倒れて7日後だった。




お墓の前に行くと




当時を思い出すけど、


後ろを振り向かないと決めた。


今を精一杯生きると決めた。


後悔しないと決めた。



これを読んでくださっている方へ。


ご両親に伝えたいことがあったら今すぐ伝えてください。


親孝行しまくってください。


忙しいから

とか

照れ臭い

なんて言わないで。


私は父にウエディングドレス姿を見せてあげられなかった事を心から後悔しています。


でもいつの日か、


父の写真を持って

バージンロードを歩き、

父の孫を生みます。



お父さん


もうちょっと待っててね。

(って待ちくたびれてます?私もいい加減嫁行きたいですぅ(T_T))