今朝起きたとき

「あ、昨日のことで私だいじょうぶだった」

とふと思った。


少しずつでも確実に成長しているらしい。

自分の中で増殖した根拠のない不安に食い殺されるのは、もう避けたいところ。


秋の柔らかい日差しは、気持ちを落ち着かせてくれる。

物事が大して進まなくても気にならないような、のんびりと過ぎる時間。


昼食にチキン南蛮と炊き込みご飯を作り、ふたりで食べた。


主人は結婚してから12キロ太ったことが昨夜判明したけれど

トドメをさすように、タルタルソースを作ってのせた。


引っ越してから半年。

結婚から一年。


自分の年齢が、もう若くないことにため息が出て

昨日はなんだか寂しくなった。


ときどきこうなる。


自然に落ち着くのだけれど。


欲しかったものを思い出す。

手に入れたもの、まだ夢みているもの。

私が立つ位置と、見つめる方向。

間違っていないか、心に問う。


そんな時間。


私は、愛するもののために、叶えたいもののために

二度とない今を使っているか。


確認してみたら、意外とうまくいってなくて

ミッションステートメントをもう一度たててみる。


人がうらやましいなんて、自分に満足していない証拠じゃないか。


美しくいるために

背筋を伸ばして


聡明でいるために

学び続けて


健康に生きるために

ご飯をつくる


愛している人が、一日の仕事を終えて帰るとき

ここが一番の癒しだと思ってもらえるような家と

幸せな笑顔を用意する。


お金は必要だけれど

遣わないで我慢することはしない。


美容室も、エステも、PCも、コスメも、服も、音楽も、映画も

私に必要なもの。


そう割り切ったら、楽になった。


生まれ育った家に染まりすぎて、息苦しくなってたんだ、きっと。


変わりたいと思うときや

心をしずめたいとき、


私はよく暗闇のトンネルを走り抜けて、まばゆい光のさすほうへ向かう映像を

思い浮かべる


あれ、私こんなふうに生きたいんだっけって迷ったとき

時間をかけて検証している。


この人生を終えるときに「こんなはずじゃなかった」なんて思いたくないから。



そうそう、きわめて海王星的な私の発言だと納得するのだけど、

昨日、主人に

「ずっと愛してくれなきゃ、私どっかに行っちゃうよ」

と言ったら、


「ずっと旦那様を慕ってくれなきゃ、いやだよ」というようなことを

言っていた。


慕ってほしいのね、と初めて知った。

なんとなく、男の人ってそうなんだろうなと思ってはいたけれど


あの人の口から聞いたのは初めてだったから

重みを感じた。



夫婦それぞれ、こうなりたい、こうありたいと願いながら

同じ家で暮らしている。


向かう方向が同じになっていくと聞くけれど

私たちは生まれる前からそんなふうになっていたのかもしれないねと

このごろ思う。


ときどき大嫌いになるけれど。