映画『永遠のゼロ』を観てきた。
友人から「いいよ」と勧められても、何度メディアで取り上げられても、
私は、原作を読もうとしなかった。
理由はひとつ。
戦争だから。
私は、トラウマがある。
だから、みるのがとてもこわい。
だけど、母は、戦争の映画を観る。
私が帰省して、2人でお茶を飲みつつ話していたとき
「『永遠の0』っていいらしいね。」という。
「でも、戦争の話だからこわいよね。」という。
意訳すると
「観たいから、連れて行ってよ」である。
私の実家の付近に映画館はない。
母が映画を観るのは、近所のおばさんとの集まりのときか、私と行くときだけ。
私が帰省するとき、主人はいつも言う言葉が頭をよぎる。
「親孝行してくるんだよ」
結婚するとき、親が老いて死んでいくまでの時間を考えた。
毎日「おはよう」と「おやすみ」を言えた両親と離れ離れになる。
親孝行ができるうちにしておこう。
映画館の上映スケジュールを調べ、すぐに出掛けた。