先ほど,なんとなしにテレビをつけたところ,NHKのEテレでこんな番組がやっていました。

「まるごと見せます!世界の教育コンテンツ~「日本賞」2017~」

僕は普段あまりテレビを見る人間ではないので,テレビをつけたのも本当にたまたまだったのですが,これを見てね,「なにこれ」と,思わず口に出しました。

 

僕が見た時にはちょうどオーストラリアの作品である「リトル・ランチ卒業前の悪夢」を上映していました。

児童向けカテゴリーなんですけど,大人にも見てほしいやつですよ,これは。

どういう話かと言うとですね。

小学校6年生のあるクラスが舞台です。

もうすぐクリスマスと卒業パーティーです。

まぁ子どもたちにとっては一大イベントですから,男の子も女の子も浮かれています。

ところがクラスの一人,ローリーという男の子が卒業できないという話になるんですね。

なぜならこれまでに課題やらテストやらをサボってきたから。

ローリー君は勉強に集中できない子なんです。

たくさんの試験・課題が残されているわけですが,残り少ない時間でこの課題を全てクリアできれば,一緒に卒業できる。

そこでローリーがきちんと課題をクリアできるように,クラスの子ども達がみんなで協力し合うことになります。

30分ほどの短い時間に詰められた人間ドラマはまさに愛ですよ。

人には向き不向きがあることとそれを受け入れること,友達のためにがんばること,そういった思いやりが嫌味なく描かれていました。

 

なにこれ,なんていい話なの。

勉強が苦手なローリーが,クラスメイトの工夫のおかげで楽しく勉強できるようになっていくシーンとかね。

これは,泣いてしまうやつですよ。

もう,彼らの友情の美しさといったら。

教育コンテンツはやっぱりいいですね。

 

画像の出典:丹羽 庭「トクサツガガガ」(小学館)

 

上の画像は2017年イチ押しの漫画「トクサツガガガ」のワンシーンです。

子ども向けの漫画やアニメというのは侮れない。

なぜなら子供に向けたものは,ずるをしないとか,思いやりとか,愛とか,そういったメッセージをまっすぐに伝えようとするからですね。

今回の世界の教育コンテンツを見て,本当に大事なものは何だろうかという問いかけを感じました。
年末に「愛」を感じられてよかった,というお話。