読書 | あんときの、学級通信 完結編

あんときの、学級通信 完結編

このクラスでの担任生活も3年目になりました。
更新が滞って1年ですが、たまには更新していきます。
家族ネタも日々の出来事として更新していきます。

最近読んだ本がこれ。





桜井英治『贈与の歴史学』って


ムツカシそうな本ですが、新書ですので


高校生でも読むことができる本です。


かなりおもしろいチョキ



例えば、お中元とかお歳暮


バレンタインとかきらきら


あるいは年賀状でもそうだけれど、


日本は贈り物大国っていってもいいほど


年中贈り物を贈り、贈られています。


これを歴史的にひもといた本本


不思議なことにこの贈り物には


「お返しの義務」がついている。


つまり


「もらったら必ず返す」


という普遍的な原則です。


贈ったのに返事(お返し)がないのは

不快感を覚える


あるいは贈られたのにお返ししないのは

何となく落ち着かない


という経験はないですか。



結論的に言えば贈り物は


貸し借りの関係なのだそうです銀行



友人におごってもらった。


要するに「借り」です。


いつもおごられっぱなしでは

何となく悪いなあと気が引けるのは


無意識のうちに

その「借り」を感じているという、


まあこれは

人間の普遍的な心理なんだそうです。


これをうまく利用したのが

バレンタインデーとホワイトデー。


バレンタインでチョコをもらうチョコバレンタインチョコ

ホワイトデーにお返しをする。


こんな企業の思惑が

スムーズに軌道に乗ったのも


贈り物を返すという心理を

企業側がうまく利用したものといえます。


例えば男の子が


つきあって欲しい好きな女の子に

プレゼントをしたとする。


女の子が、これをもらうということは、


男の子と付き合ってもよい、

という意思表示。


女の子が「無理無理!つきあえない」


と期待に応えられなければ、

贈り物は拒否してよい禁止NG


つまり、「貸借関係」へは持ち込まない

ということです。



さて贈与を突き詰めれば、

「税」にいきつきます。


消費税がアップしますが


なぜ私たちは税金を払うのでしょう。


所得税とか住民税ってけっこう高いです。


でもこれもやはり「貸借関係」。


鎌倉時代や室町時代でも

庶民はしっかり税を払っていました。


税を国家(地方)に支払うことで、


国に貸しを作ったということになる。


その見返りがなにか。


国が善政(良い政治)を

おこなうことです。


具体的に言えば


稲作の種子や道具を与える、

飢饉の時の救援とか


国(地方)はそういう義務を

負っているのでした。



さて現在の日本。


消費税があがるということは


国に対して

私たちは貸しを作ったということです。


当然その借りをかえしてもらう、

というのが私たちの権利。