ローヌ川北が、比較的高いワインの生産地であるのに対し、ローヌ川南は、日常的に楽しめるワインから超一流ワインまで様々。
赤ワインが圧倒的に栽培されていますが、白やロゼもあります。
ローヌ川の総生産の95%をこの南ローヌが占めているわけですが、その大部分は協同組合運営の醸造所が生産する総称的な地方名称のもの。
ローヌ川流域地方のワインの中でも一番下に格付けされているのは、コート・デュ・ローヌ。(もちろん、北ローヌからもコート・デュ・ローヌは造られます。)。この上が、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ。そして、特に品質の高いものには、村の名称をつけることが許されています。
各論に行く前に、北部との違いを見てみましょう![]()
北部のところでは、『急斜面』とか『急勾配』といったワードが頻出しましたが、南部は平坦な地形で北部よりも多様な土壌を持っています。
優良なブドウ畑の多くは、石がちの土壌。南ローヌは、冬は穏やかで夏は暑く乾燥しがちな地中海性気候で、干ばつが問題になることがあります。
また、ミストラルという北風がブドウ栽培地に大きな被害を与えることもあり、この風をよけるために防風林を植える必要があります![]()
南ローヌで造られるワインと北ローヌで造られるワインとで大きな違いがあるといえば・・・使われているブドウ品種の数です![]()
北は1、2種類のブドウ品種だけで造られているのに対し、南は12種類かそれ以上のブドウをブレンドしているものもあり・・・受験生泣かせとも言えるのです![]()
でも、シャトー・ヌフ・デュ・パプで使われているブドウ品種をとりあえず覚えておけば、南ローヌのブドウ品種自体を覚えることはできますから、何度も見て覚えてください。
北ローヌはシラーが多く栽培されていましたが、南に来ると、グルナッシュというブドウ品種の方が飛びぬけて多く栽培されています。
これは、南ローヌの気候とも連動していて、このグルナッシュ、スペインではガルナッチャと呼ばれていますが、干ばつと強風に強く、完熟するのに十分な暖かさを必要とします。
もちろん、シラーやムールヴェードルも栽培されますが、これらはグルナッシュを支えるブレンドの役割を持っています。
シラーやムールヴェードルが色やタンニンを補うのに対し、サンソーは果実風味を補うために加えられます。グルナッシュにブレンドすることで、爽やかでフルーティなロゼワインを造ることができます![]()
南ローヌでは少数はとなっている白ブドウ品種。北で栽培されているヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌも栽培されていますが、クレレット、グルナッシュ・ブラン、ブール・ブーランなども栽培されています。
南ローヌ、まだまだ続きます![]()