ポート、この回で終わりとなりますが、最後はトーニー・ポートにいってみたいと思います
ルビー・ポートに比べて、トーニー・ポートは色が薄く、わずかな茶色を帯びています。先ほど、ラムがドウロの上流で熟成させて、それは、夏が暑いから早く熟成して色も抜けるからだよって書きましたが、、、、だから色が薄いわけですよ。
これは、色が薄くなるようにしてるからです。ホワイト・ポートを加えて、色調整してるものもあります、ってそういう、人工的に○○してる類のものは、大抵低価格ですが・・・。
このトーニー・ポート、もちろんリザーヴタイプもあります。
リザーヴ・トーニー・ポートは最低7年木樽熟成させたもの。あずき色もしくは黄褐色で、異なる収獲年のワインをブレンドしてます。
年数付きトーニー・ポートもありまして・・・、10年、20年、30年、40年と寝かせます。これらは平均熟成年数です。
年数付きのトーニー・ポートは最上質であり、複雑で凝縮されています。瓶詰め後に沈殿物が生じないためでデカンティングの必要はありません。
コリェイタ・ポート(コルヘイタ・ポート)というのも、希少なポートで、単一ヴィンテージのものから造られ、木樽熟成。最低8年間。
そして、ヴィンテージ・ポート。瓶詰め熟成を前提としていて、18カ月~3年清澄やろ過は行われず瓶詰めされます
このヴィンテージ・ポートとなると、単一年のーーーとかじゃなく、生産者が持つ最良のブドウ栽培地だけから造られる、典型的な素晴らしいワインのブレンドになるのです。
さらにですね生産者の最も重要なブドウ栽培地であることが多いキンタと呼ばれる単一のブドウ園のものだけで造られたのが、
シングル・キンタ・ヴィンテージ・ポート
キンタの名前がラベル表示されるこのポート、毎年造られるわけじゃないんですね。うーん、ポートも歴史があるだけあって、複雑。でも、何がポートの価値をあげているのかを考えると・・・
それは・・・・
単一年か、あるいは単一畑か、しかもそこが優良かどうかってことでしょうかね。