ナバーラ地域。歴史的にガルナッチャを使ったアルコール度の高いロゼワインで知られるこの地域。実は、これらのワインはひじょーに酸化しやすかったんですね~
この地域もリオハ同様、この酸化に対する問題点を解決し、ワインはロゼではなく、赤ワインの生産へとシフトしていきます
ガルナッチャよりも、テンプラニーリョの栽培が多くなり、また、カベルネやメルロの作付も多くなります。白ワイン生産はそれほどなく、全体の5%程。
ビウラやシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランを使ったワインを造っており、新鮮さを持った、そしてビウラとシャルドネは樽発酵させたものに素晴らしいワインがあります。
この地域でもともと栽培されていたガルナッチャは、どのように変化したかというと・・・・、酸度が高く糖度の低いうちに収獲され、中程度のアルコール、果実味のあふれるワインを造るようになったのです
なんか、文字で追っていくだけでも、昔のワインと大分違うなーっていうのを感じますね。
ナバーラもラムにとって赤ワインのイメージが強かったのですが、ロゼも試してみたい気分になりましたよ。
さて、赤ワインは、テンプラニーリョ主体で、カベルネ、メルロなどがブレンドされたりしており、この国際的な品種をブレンドする目的は、黒い果実のようなアロマをもたせることがメイン。また、新しいオーク樽のヴァニラや甘いスパイスが加わっています。
リオハやナバーラの近くに、カリニェナというDOがありますが、ここの主要品種はガルナッチャ。大半のワインは、安価~中程度で伝統的に柔らかい風味のスタイルのワインが造られています。古木から造られる色調が濃くて、香りが凝縮したワインもあります。
このカリニェナは、ブドウ品種と同じ名前のDOですが、(カリニャン、マスエロ種)これらのブドウはあまり広く栽培していませんよ
スペインのニューワールドとも言われるソモンターノは、ピレネー山脈から吹き下ろす冷気が影響し、暑さは緩和されている地帯です。降水量にも問題はなく、国際品種をうまく栽培できる可能性を持っています。