イタリアの土壌は、典型的な粘土質と石灰質の土壌では、バローロやバルバレスコ、ヴァルポリチェッラ、キャンティなどイタリアの永続性のある赤ワインを生み出しています。
ピエモンテを例にとって見てみると、バルベーラは粘土質の土壌を好み、ネッビオーロやコルテーゼは石灰質の土壌を好みます。
そのほかに、火山地帯が多いこの国には、火山性の土壌があって、ソアーヴェ、コッリ・エウガネイ、ラクリマ・クリスティ、エトナなどでは、独特の火山地形に順応しています。
そのほかに沖積土砂も平地に広がっています。
イタリアでは、イタリア原産のブドウが何千年もかけてゆっくりと環境に適応し、稀にみるほど日照りに強いことや、長い熟成サイクルがあり、イタリアのテロワールを最大限に生かしたブドウ栽培が可能になっています
イタリアには、1000を超えるヴィティス・ヴィニフェラ種があるとされていますが、実質商業的に意味のあるものは40種ほど。
イタリアは、この20年でワイン造りに大きな変革が見られたのですが、ほとんどの生産者はイタリアワインを特徴づける要素を守り続け、強いトマトソースや肉料理に合う引き締まった酸味と手ごたえのあるタンニンを持ったワインを造りつづけてます。
イタリアワインのざっくりとした特徴は、赤ワインですが、タンニンと酸味が効いていて、よく熟成できること。若いうちは赤や黒の果実風味を呈し、瓶内熟成によって香辛料の風味が発達することが多い。
冷涼な気候でブドウが栽培されたことを思わせる、野菜や花の香りがすることはめったになく、品質の高い白ワインは、引き締まった酸味と高いアルコール、香辛料、ハーブの香りがします